みなさんは「竜の未来」と言えば、だれを連想するでしょうか?
元祖は高橋周平。
何年かレギュラーを張ってくれたが、もう今年で31歳だ。
根尾昂…は、投手転向してしまった。
石川昂弥…は、大事なところで怪我をして、チャンスをつかめない。
今年は不調とはいえ、髙橋宏斗はすでにエースで、WBCでも知名度を上げている。
ただ、1週間に1登板しかない先発投手では、なんだかしっくりこない。
最筆頭は、岡林勇希だ。
23歳ながらすでに最多安打やゴールデングラブを獲得し、リードオフマンとしてチームを引っ張っている。
でも、でも、やっぱりホームランをかっ飛ばす選手が見たい。
竜の未来はスラッガーに託したい。
細川成也は愛すべき主砲だけれど、もう27歳だし、竜の現在で手いっぱいだろう。
だれか…だれか!!

1人いた。
いや、正確には今年になってやってきてくれた。
竜の未来を担ってくれるのは、森駿太なのかもしれない。
今回は、その森駿太にどれだけ期待して良いのか。
10年分の高卒ルーキーを一斉に検証してみたので、一緒に期待と胸を膨らませていってほしい。
かなり長くなるので、結論だけ知りたいんじゃ!という方は、こちらからご覧ください。
(時間がある人は、よかったら見てね!)
- 10年分の高卒ルーキーを徹底分析
- 今年の高卒ルーキーは実際どうなの?
- まとめ「森駿太は竜の未来を担うのか」
10年分の高卒ルーキーを徹底分析
まずは各年度の高卒ルーキーを徹底的に分析。
2024年
飛ばないボールが2軍でも猛威を振るっていたのか、高卒ルーキーの最多ホームランが2本。
大社ルーキーを含めても、大卒独立出身、DeNAの井上絢登が最多の8本。
以降は4本以下と、寂しい数字となっている。
対象者は、寺地・鈴木・明瀬・髙野・平田の5名。
数が多いので、育成選手の髙野楓太、平田大樹以外を深堀りします。
2本【寺地 隆成(ロッテ)】ドラフト5位 明徳義塾高校
ファーム成績(イースタン)
104試合 392打席 .290(341-99) 2本 39打点 長打率.358 OPS.725
翌年以降の成績
◎2025年 1軍成績(9/3時点)
95試合 371打席 .264(341-99) 5本 31打点 長打率.350 OPS.650
高卒2年目の捕手ながら、すでに非凡な打撃センスを見せている。
一方で盗塁阻止率は.128とリーグワースト。
球団OBの里崎や、谷繁から捕手としての課題を指摘されることも。
ただ、高2秋から捕手に転向した経緯から、伸びしろはまだまだ期待できるか。
右肘の負傷も心配だが、打撃を活かすためにコンバートをするのか、それとも捕手一本で勝負するのか。
打撃型の捕手としては佐藤都志也がまだ27歳と若いだけに、ほかのポジションで試合に出るオプションはあっても良いような気がする。
2本【鈴木 叶(ヤクルト)】ドラフト4位 常葉大菊川高校
ファーム成績(イースタン)
57試合 195打席 .196(184-36) 2本 20打点 長打率.261 OPS.483
翌年以降の成績
△2025年 2軍成績(9/3時点)
22試合 51打席 .244(45-11) 1本 7打点 長打率.378 OPS.711
こちらも高卒2年目の捕手。
ルーキーとして200打席近く立ち、2割を切るものの2本を記録。
捕手の当たり世代になるか。
翌年も変わらずファームだが、出場機会を減らしている模様。
ただ、ルーキーイヤーの6月に、中村に代わってスタメンマスクを被る。
セリーグ史上最年少となる、18歳2か月での先発マスクで、プロ初安打が決勝打。
2試合の出場のみとなったが、今後の大成が期待できそうな若手である。
2本【明瀬 諒介(日本ハム)】ドラフト4位 鹿児島城西高校
ファーム成績(イースタン)
47試合 158打席 .170(147-25) 2本 10打点 長打率.259 OPS.480
翌年以降の成績
△2025年 2軍成績(9/3時点)
50試合 178打席 .182(165-30) 2本 7打点 長打率.236 OPS.474
ドラフト時には「上位指名もあるか」とささやかれていた、大型内野手。
現状ではまだプロの壁の高さを感じているところだが、順調に出場機会を増やしている。
日本ハムの育成力であれば、来年後半あたりから、1軍の試合で見かける可能性もありそう。
豪快なスイングは魅力で、世代一番のスラッガー候補か。
2023年
全体のホームラン最多は、大卒ルーキーであるヤクルト澤井廉の18本。
2位には、ヤクルト北村恵吾の10本と、やはり大卒が続く。
そんななかで高卒の最多はDeNA松尾・巨人浅野の7本と、ドラ1スター候補が名を連ねている。
また、阪神の西村瑠伊斗が4本、井坪陽生が3本と、大社ルーキーだけでなく高卒の好素材を確保しているのも、見逃せないところだ。
7本【松尾 汐恩(DeNA)】ドラフト1位 大阪桐蔭高校
ファーム成績(イースタン)
104試合 376打席 .277(343-95) 7本 51打点 長打率.408 OPS.722
翌年以降の成績
◎2025年 1軍成績(9/3時点)
65試合 161打席 .245(147-36) 4本 14打点 長打率.361 OPS.652
2024年 1軍成績
27試合 40打席 .211(38-8) 0本 1打点 長打率.290 OPS.540
大阪桐蔭出身の大型捕手。
ドラフトを意識して高1秋に捕手へ転向し、そのままドラフト1位を勝ち取ったクレバーな選手。
高卒3年目の今季は、山本という正捕手がいるなかでも出場機会を増やしている。
すでに通用している打撃センスはもちろん非凡だが、守備でも遊撃手時代を思い出させるフットワークで、ほかの捕手ではできないような動きを見せることも。
個人的にも、間違いなくスターになると思っている選手。
ただ、正捕手の山本が27歳の世代とまだまだ5年はスタメンを張れそうなので、そのまま捕手として争い続けるのかが、首脳陣も悩みどころだろう。
7本【浅野 翔吾(巨人)】ドラフト1位 高松商業高校
ファーム成績(イースタン)
77試合 263打席 .262(237-62) 7本 27打点 長打率.414 OPS.740
翌年以降の成績
○2025年 1軍成績(9/3時点)
28試合 82打席 .189(74-14) 2本 8打点 長打率.324 OPS.571
2024年 1軍成績
40試合 158打席 .240(146-35) 3本 18打点 長打率.404 OPS.686
身長171cmながら高校通算68本塁打を放ち、甲子園を湧かせたスター候補。
1年目から1軍に抜擢され初本塁打を放つなど、大きな期待がかかる。
2025年シーズンは、開幕から極度の不振で出遅れ。
さらに死球による骨折で離脱していたが、終盤に戻ってきた。
上背がない分、フルスイングの負担は大きそう。
持病のヘルニアと、どう付き合っていくのかが少し心配か。
同じくらい(サバ読んでいなければ)の吉田正尚が元気にやっているので、しっかりケアして長く活躍してほしいですね。
2022年
全体のホームラン最多は、大卒ルーキーの巨人岡田悠希による7本。
2位の6本は、すでに1軍で4番を打つ広島末包昇大とオリックス園部佳太。
高卒の最多はオリックス池田、DeNA粟飯原の2名で4本と少なめ。
ただし、3本打っている選手には、いずれも阪神の中川・前川に、日本ハム有薗と、すでに1軍でも活躍している若手選手が並んでいる。
4本【池田 陵真(オリックス)】ドラフト5位 大阪桐蔭高校
ファーム成績(ウエスタン)
103試合 383打席 .239(327-78) 4本 32打点 長打率.321 OPS.666
翌年以降の成績
△2025年 2軍成績(9/3時点)
80試合 252打席 .226(221-50) 4本 28打点 長打率.339 OPS.642
2023年 2軍成績
90試合 315打席 .301(282-85) 5本 27打点 長打率.418 OPS.780
大阪桐蔭出身の外野手。
171cmと小柄ながら、2年目にはウエスタンリーグの認定首位打者を獲得。
ただ、1軍のチャンスでは、まだ結果を残せているとは言えない状態。
プロ初ホームランも出ていないので、中距離打者として活路を見出せるか。
4本【粟飯原 龍之介(DeNA)】ドラフト3位 東京学館高校
ファーム成績(イースタン)
59試合 189打席 .187(171-32) 4本 17打点 長打率.298 OPS.547
翌年以降の成績
△2025年 2軍成績(9/3時点)
45試合 84打席 .178(73-13) 1本 4打点 長打率.233 OPS.498
2023年 2軍成績
78試合 244打席 .195(220-43) 4本 17打点 長打率.318 OPS.574
俊足が魅力の大型二遊間候補。
しかし、プロ入り後、ファームでも打率2割を超えることが一度もなく、2023年終了後には育成選手に。
BCリーグ神奈川に派遣されるなど、成績としては崖っぷちの状態。
まだ若いので、ドラフト3位の高評価に応える活躍を見せてほしいが…
3本【有薗 直輝(日本ハム)】ドラフト2位 千葉学芸高校
ファーム成績(イースタン)
60試合 184打席 .224(165-37) 3本 16打点 長打率.352 OPS.648
翌年以降の成績
○2025年 2軍成績(9/3時点)
75試合 295打席 .314(258-81) 16本 51打点 長打率.562 OPS.955
2023年 2軍成績
96試合 364打席 .211(332-70) 6本 35打点 長打率.349 OPS.621
世代ナンバーワンのスラッガー候補。
大柄な体型は伊達ではなく、高校通算70本塁打を引っ提げてドラフト2位でプロ入り。
着々と2軍で打席数を重ね、今季はついに開眼。
打率・本塁打では断トツの数字を残しており、三冠王も狙える数字である。
ただ、2軍でやることはすでに終わっており、首位争いをしているチームに8月から帯同。
初本塁打はまだ出ていないものの、数年のうちに中軸を任されるであろう。
3本【前川 右京(阪神)】ドラフト4位 智辯学園高校
ファーム成績(ウエスタン)
21試合 64打席 .250(60-15) 3本 7打点 長打率.450 OPS.731
翌年以降の成績
○2025年 1軍成績(9/3時点)
63試合 188打席 .234(175-41) 0本 10打点 長打率.297 OPS.584
2023年 1軍成績
33試合 107打席 .255(94-24) 0本 7打点 長打率.330 OPS.697
2024年には高卒3年目で開幕スタメンを勝ち取った、期待の左打ち外野手。
この年は.269 4本 42打点で、OPS.697を記録した。
しかし、今季はほかの若手に後れを取っている形。
ウエスタンでは132打席ながら打率.330とさすがに格の違いを見せているので、実力的にはまったく問題ないだろう。
週刊誌に嫌な撮られ方をしたり、踏んだり蹴ったりの1年になりつつあるため、終盤に向けて再アピールしたい。
3本【中川 勇斗(阪神)】ドラフト7位 京都国際高校
ファーム成績(ウエスタン)
50試合 103打席 .295(88-26) 3本 15打点 長打率.455 OPS.835
翌年以降の成績
○2025年 1軍成績(9/3時点)
19試合 44打席 .220(41-9) 2本 2打点 長打率.390 OPS.646
2023年 2軍成績
57試合 150打席 .265(132-35) 3本 18打点 長打率.424 OPS.744
実は同期の前川よりも、ルーキー時代に結果を残していた捕手・外野手。
翌年にも打率.321など結果を残し、今季満を持して1軍の舞台へ。
2本のホームランはいずれもバンテリンドームでの一発。
172cmと小柄ながら、飛ばす力を秘めている。
正捕手の坂本は32歳の年であり、世代交代としても適当な間隔。
外野手としてバットで貢献しながら、捕手としてのスキルアップを重ねていけば、近い未来には正捕手になっているか。
2021年
全体のホームラン最多は、大卒ルーキーの西武渡部健人による19本で断トツ。
今川優馬が14本、ブランドンが10本と、イースタンではホームランが多く出ている年である。
高卒の最多は巨人秋広とヤクルト内山の2名で8本。
6本で西武山村、5本でロッテ山本、4本でオリックス元謙太・DeNA小深田大地と続く。
8本【秋広 優人(巨人)】ドラフト5位 二松學舍大学附属高校
ファーム成績(イースタン)
82試合 302打席 .229(275-63) 8本 26打点 長打率.367 OPS.661
翌年以降の成績
○2025年 1軍成績(9/3時点)
22試合 59打席 .208(53-11) 1本 4打点 長打率.302 OPS.590
2022年 2軍成績
109試合 393打席 .275(356-98) 9本 38打点 長打率.419 OPS.754
2メートルの長身を柔らかく使う左打者。
本人も話しているが、強打者というよりは巧打者タイプなのだろう。
ファームで2年間しっかり結果を残し、2023年には1軍で121試合に出場し、規定打席まであと4と迫った。
高卒3年目で.273 10本と、間違いなく将来のクリンナップ候補となる。
ただ、翌2024年は絶不調。
2025年5月にリチャードとのトレードでソフトバンクに移籍するも、あまり結果が残せていない。
ポテンシャルは誰よりもある選手のはずなのだが…
8本【内山 壮真(ヤクルト)】ドラフト3位 星稜高校
ファーム成績(イースタン)
74試合 278打席 .231(238-55) 8本 25打点 長打率.391 OPS.732
翌年以降の成績
◎2025年 1軍成績(9/3時点)
91試合 361打席 .264(330-87) 7本 41打点 長打率.394 OPS.708
2022年 1軍成績
74試合 197打席 .232(177-41) 4本 19打点 長打率.362 OPS.661
名門出身の正捕手候補。
元々期待されていた打撃では、1年目からファームで結果を残す。
高卒2年目の2022年から、早くもシーズンの半分以上の試合に出場。
長打力を武器に、打撃ではすぐに通用することを見せつけた。
今季はやや出遅れがあったものの、外野手としてレギュラーを確保。
3番を任されることも多く、完全にチームの中軸に成長している
問題はポジションが今後どうなるか。
外野手として打撃を活かすか、憧れの古田を目指し捕手に戻るのか。
どちらにせよ、本拠地神宮でこれだけ強く振れる選手がいるのは、投手からしても怖いだろう。
6本【山村 崇嘉(西武)】ドラフト3位 東海大相模高校
ファーム成績(イースタン)
85試合 301打席 .217(281-61) 6本 33打点 長打率.342 OPS.592
翌年以降の成績
▲2025年 1軍成績(9/3時点)
47試合 142打席 .242(128-31) 2本 12打点 長打率.328 OPS.626
2022年 2軍成績
60試合 239打席 .297(219-65) 0本 16打点 長打率.365 OPS.697
左打ちの大型内野手。
ホットコーナーの一・三塁だけでなく、二遊間として試合に出る機会も多く、スケールの大きさを感じさせる。
2023年には早くも開幕一軍を勝ち取り、開幕戦で7番ショートとして先発出場。
4試合の出場に終わるが、2試合連続本塁打を放つ大器の片鱗も。
徐々に確実性を身につけていき、今季はレギュラーの座をつかみつつあるか。
5本【山本 大斗(ロッテ) 】育成ドラフト3位 開星高校
ファーム成績(イースタン)
93試合 193打席 .224(170-38) 5本 32打点 長打率.365 OPS.676
翌年以降の成績
○2025年 1軍成績(9/3時点)
86試合 338打席 .200(315-63) 11本 26打点 長打率.337 OPS.589
2022年 2軍成績
79試合 302打席 .236(276-65) 12本 34打点 長打率.413 OPS.714
今季ブレイクし、ついに1軍で2ケタ本塁打を放ったダイナマイト山本。
2ケタ到達は育成選手としては3人目であり、オールスターのプラスワン投票で選出されるほど、豪快なスイングで惹きつけてくれる。
ファームでは順調で、5→12→9→19本とホームランを積み上げており、2024年は本塁打と打点の2冠王を獲得。
確実性にまだ課題はあるものの、外野守備での強肩も魅力で、来季以降も伸び続けてほしい選手の1人。
2020年
全体のホームラン最多は、独立出身で育成指名されたオールドルーキーの日本ハム樋口龍之介の12本。
高卒の阪神井上が次いで9本。
楽天黒川も3割近いアベレージに6本と、非常に良い成績を残している。
元広島育成2位の木下元秀が7本も放っているが、すでにユニフォームを脱いでしまった。
9本【井上 広大(阪神)】ドラフト2位 履正社高校
ファーム成績(ウエスタン)
69試合 280打席 .226(248-56) 9本 36打点 長打率.391 OPS.698
翌年以降の成績
▲2025年 2軍成績(9/3時点)
78試合 274打席 .236(237-56) 8本 31打点 長打率.397 OPS.729
2021年 2軍成績
68試合 275打席 .267(255-68) 9本 50打点 長打率.463 OPS.772
履正社高校で甲子園を湧かせた、右の長距離砲。
ルーキーイヤーからホームランを量産し、その2020年~2025年現在まで、6年連続でウエスタンのチーム最多本塁打を放ち続けている。
反対に、1軍ではまったく結果が残せていない。
2024年にプロ初本塁打を含む3本を放ったものの、23試合の出場に終わり、2025年はライバルたちに蹴落とされ開幕直後の1試合のみの出場に終わっている。
2軍では安定して結果を残しており、あとは1軍で活躍するだけ。
阪神の選手層に阻まれているが、きっかけ1つで中軸を担える素材なはずだ。
7本【木下 元秀(広島)】育成ドラフト2位 敦賀気比高校
ファーム成績(ウエスタン)
60試合 201打席 .180(189-34) 7本 26打点 長打率.323 OPS.547
翌年以降の成績
×2024年 2軍成績
29試合 59打席 .182(55-10) 0本 1打点 長打率.236 OPS.474
2021年 2軍成績
89試合 292打席 .241(278-67) 2本 22打点 長打率.338 OPS.612
甲子園に2年生エースとして出場したこともある、左の外野手。
高校の先輩である吉田正尚に憧れ、常にホームランを狙ったフルスイングが持ち味。
ルーキーイヤーは粗削りながら、井上に次ぐ7本。
その後も打席数は多く立たせてもらうも、確実性の低さから2023年終了時に広島から戦力外。
地元大阪のオリックスに拾われるも、活躍することができずに1年で再度戦力外。
遡っているなかで、初めての引退済選手となってしまった。
6本【黒川 史陽(楽天)】ドラフト2位 智辯和歌山高校
ファーム成績(イースタン)
57試合 248打席 .297(219-65) 6本 31打点 長打率.393 OPS.754
翌年以降の成績
◎2025年 1軍成績(9/3時点)
59試合 237打席 .303(208-63) 3本 28打点 長打率.389 OPS.760
2021年 2軍成績
48試合 223打席 .319(204-65) 3本 31打点 長打率.441 OPS.806
甲子園に5期連続出場した、ショート以外はこなせる左打ちの内野手。
「2位で消えるの?」と思った人も多そうだが、その高評価に見合う活躍をルーキーイヤーから見せる。
イースタンでは常に高打率をキープするが、1軍の壁には阻まれ続けていた。
しかし、今季ついに1軍でブレイク!
卓越したバットコントロールと勝負強さで、最近では4番を任されるほどになっている。
率を残せる中距離打者として、今後も活躍が期待できそうだ。
3本【石川 昂弥(中日)】ドラフト1位 東邦高校
ファーム成績(ウエスタン)
58試合 238打席 .278(205-57) 3本 24打点 長打率.380 OPS.754
翌年以降の成績
○2025年 1軍成績(9/3時点)
22試合 75打席 .139(72-10) 1本 5打点 長打率.208 OPS.382
2021年 2軍成績
33試合 136打席 .238(122-29) 3本 19打点 長打率.418 OPS.720
春の甲子園優勝投手は、高校全日本の4番として3球団競合で中日へ。
1年目からホームランは少ないながらも、長打をコンスタントに放ち高水準の成績。
2023年には121試合に出場し、.242 13本 45打点をマーク。
出場機会を減らした2024年にもOPSは.702と期待されて迎えた今季だが…
井上監督による成績が出ていないなかでの「4番固定」、期待を裏切り続けた度重なる怪我。
あまりにも悲惨な成績になっている。
9/3に復帰後即スタメンで今季初ホームランを放ったものの、翌日に脇腹痛で2軍落ち。
「石川を育てられなければ中日はスラッガーを獲ってはいけない」と本当に思っていたけれど、今になっては「間違いなく自分自身のせい」です。
期待するのも疲れてきましたね…
3本【川野 涼多(西武)】ドラフト4位 九州学院高校
ファーム成績(イースタン)
58試合 176打席 .242(149-36) 3本 12打点 長打率.349 OPS.682
翌年以降の成績
△2025年 2軍成績(9/3時点)
30試合 49打席 .163(43-7) 0本 4打点 長打率.209 OPS.443
2021年 2軍成績
72試合 224打席 .216(199-43) 3本 14打点 長打率.347 OPS.644
スイッチヒッターの内野手。
2025年シーズンから、登録名を川野涼太に改めている。
2021・2022年シーズンもイースタンではまずまずの成績を残し、2022年に1軍で5試合の出場機会を得るが、8打席で1安打を放ったのみ。
結果的に、この1安打が唯一プロで放ったヒットになってしまうかもしれない。
2023年に急降下し、2軍での打率が.182と低迷。
そのまま育成選手として再契約するが、2025年も成績は上がらず。
かなり崖っぷちの状態と言えるだろう。
2019年
高卒の日本ハム万波が、なんと14本を放ち、この年の最多ホームラン。
大卒ドラ2のDeNA伊藤裕季也もこれに並ぶ。
ほかの高卒ルーキーでは、ヤクルト濱田が8本。
広島林、巨人山下航汰が7本。
ロッテ山口、広島小園、オリックス太田が6本と非常に優秀。
さらには日本ハム野村が5本、ロッテ藤原が4本、中日石橋康太が3本、中日根尾昂が2本と、ミレニアム世代が楽しませてくれる2軍戦であった。
全員は書ききれないため、引退済の山下、中日勢の2人以外を記載してみます。
14本【万波 中正(日本ハム)】ドラフト4位 横浜高校
ファーム成績(イースタン)
90試合 336打席 .238(298-71) 14本 42打点 長打率.426 OPS.742
翌年以降の成績
◎2025年 1軍成績(9/3時点)
113試合 429打席 .224(388-87) 19本 49打点 長打率.430 OPS.727
2020年 2軍成績
58試合 240打席 .196(209-41) 8本 31打点 長打率.378 OPS.678
言わずと知れたチームの顔。
スーパー1年生と呼ばれ、名門横浜高校の4番として活躍するが、粗さを感じ取られたのか指名順位は4位と低め。
ルーキーイヤーからファームで14本を放ち、結果は出なかったものの高卒ルーキーで1軍デビュー。
2年目はファームでも精細を欠いたが、3年目に133打席ながら5本塁打を放ちアピールすると、翌2022年からはレギュラーに定着。
2023年には141試合で.265 25本 74打点と、リーグの顔に成長した。
今季はやや低調だが、長打力は健在。
ゴールデングラブを2年連続獲得するだけのずば抜けた強肩も光り、今や語る必要もないスター選手だ。
8本【濱田 太貴(ヤクルト)】ドラフト4位 明豊高校
ファーム成績(イースタン)
105試合 372打席 .254(338-86) 8本 52打点 長打率.393 OPS.710
翌年以降の成績
▲2025年 1軍成績(9/3時点)
16試合 44打席 .220(41-9) 1本 2打点 長打率.366 OPS.639
2020年 2軍成績
58試合 237打席 .222(207-46) 11本 34打点 長打率.391 OPS.699
あの青木や宮崎から打撃技術を評価されている、若きスラッガー候補。
豪快なスイングで、見ていて清々しさもある。
ルーキーイヤーはまずまずの打率と、8本のホームランでアピール。
2年目にやや失速し、3年目の2021年は上半身のコンディション不良により1軍では未出場、2軍でも13試合の出場に終わる。
現時点では2023年が一番の好成績。
103試合に出場し、.234 5本 22打点を残しているが、期待に応える活躍とはまだ言いづらい。
今季は終盤に1番ライトでの起用が増えている。
内山とともに、チームを引っ張ることができるか。
7本【林 晃汰(広島)】ドラフト3位 智辯和歌山高校
ファーム成績(ウエスタン)
102試合 348打席 .225(315-71) 7本 35打点 長打率.384 OPS.674
翌年以降の成績
▲2025年 1軍成績(9/3時点)
17試合 34打席 .182(33-6) 2本 4打点 長打率.364 OPS.570
2020年 2軍成績
69試合 259打席 .266(259-69) 9本 40打点 長打率.432 OPS.762
ホットコーナーを守る、ずっしりとした体型の左の長距離砲。
なぜまだ大成できていないのか、個人的にとても不思議な選手。
ルーキーイヤーからパワーを見せつけ、2年目にはファームの本塁打・打点ランキングでリーグ2位につける好成績。
3年目の2021に102試合の出場機会を得て、.266 10本 40打点とチームの主軸になることは約束されたようなものだったが…
2022年は開幕前から不調で、1軍出場もナシ。
2023年以降は、20試合程度の出場に落ち着いてしまい、結果を残せていない。
ウエスタンでは結果を残し続けているだけに、環境が変わってリスタートできた方が本人にとっては良いのかもしれません。
6本【山口 航輝(ロッテ)】ドラフト4位 明桜高校
ファーム成績(イースタン)
114試合 310打席 .238(290-69) 6本 29打点 長打率.341 OPS.622
翌年以降の成績
○2025年 1軍成績(9/3時点)
23試合 77打席 .274(73-20) 7本 22打点 長打率.575 OPS.874
2020年 2軍成績
70試合 267打席 .258(244-63) 7本 30打点 長打率.393 OPS.706
千葉ロッテマリーンズのなかで一番の長距離砲。
実は高校時代にエースとして、秋田県大会決勝で吉田輝星と投げ合ったこともある。
入団時は、投手として復帰し二刀流の挑戦も考えていると話していた。
ルーキーイヤーから2年続けてイースタンでまずまずの結果を残すと、2021年に1軍デビュー。
78試合に出場し、228打席ながら9本塁打を放ち、ファンを期待させてくれた。
翌年が16本、翌々年も14本とチームを引っ張る活躍を見せるが、2024年は大不振で51試合の出場に終わる。
今季も出遅れてしまったが、8月下旬に4打席連続ホームラン。
外野に期待の若手が増えているチーム状況から、4番DHやファーストで出場する機会が増えている。
6本【小園 海斗(広島)】ドラフト1位 報徳学園高校
ファーム成績(ウエスタン)
53試合 227打席 .210(210-44) 6本 22打点 長打率.343 OPS.605
翌年以降の成績
◎2025年 1軍成績(9/4時点)
120試合 501打席 .298(456-136) 2本 38打点 長打率.379 OPS.733
2020年 2軍成績
66試合 266打席 .305(249-76) 1本 20打点 長打率.414 OPS.748
4球団競合ドラフト1位を引っ提げてプロ入り。
高2時点で藤原とともにU-18の代表に選ばれ、ショートのレギュラーを張っていたのは、今でも記憶に新しい。
ルーキーイヤーから1軍で58試合に出場。
188打数で.213 4本塁打と、高卒ルーキーとして充分期待できる数字を残した。
2020年は1軍出場が3試合のみとなるが、ウエスタンでは打率3割をマーク。
2021年からは不動のレギュラーとなり、チームを引っ張り続けている。
気になるのは守備で、2021・2022年はショートを守り続けていたが、矢野の台頭もあってサードでのスタメン出場がメインに変わってしまった。
打撃スタイルも中距離打者という感じで、2割8~9分ほどは安定して残している点は信頼できる。
一度くらいは首位打者を獲りそうだが、盗塁がうまくなさそう※だし、得点圏打率を考えて5番あたりで使った方が実はハマるような気がする。
※2024年が22企図で13盗塁(.590)、2025年が16企図で10盗塁(.625)
5本【太田 椋(オリックス)】ドラフト1位 天理高校
ファーム成績(ウエスタン)
64試合 263打席 .258(233-60) 6本 21打点 長打率.412 OPS.743
翌年以降の成績
◎2025年 1軍成績(9/4時点)
92試合 413打席 .300(370-111) 8本 47打点 長打率.392 OPS.746
2020年 2軍成績
64試合 263打席 .258(233-60) 6本 21打点 長打率.412 OPS.743
打撃投手を務める父がいる、オリックスからドラ1指名。
守備面では粗さがあるものの、ルーキーイヤーからファームでは活躍した。
2年目の2020年には、61打席ながら.259 3本と、上でも通用するところを見せる。
その後はやや低空飛行が続くが、2024年には自己最多の91試合に出場し、.288 6本とレギュラー奪取に大きく前進。
今季はセカンドのレギュラーをがっちりと確保し、オールスターにも初出場。
3番を任されるようにもなり、首位打者を狙える位置につけている。
この世代、最初の打撃三冠タイトルは太田が獲るだろうか。
5本【野村 佑希(日本ハム)】ドラフト2位 花咲徳栄高校
ファーム成績(イースタン)
75試合 307打席 .245(273-67) 5本 32打点 長打率.363 OPS.681
翌年以降の成績
○2025年 1軍成績(9/4時点)
86試合 321打席 .268(295-79) 8本 33打点 長打率.417 OPS.741
2020年 1軍成績
21試合 76打席 .257(74-19) 3本 18打点 長打率.473 OPS.749
新庄監督からの期待も大きい、野村ジェームス佑希。
高2で夏の甲子園優勝を果たし、ドラフト2位で日本ハムへ。
ルーキーイヤーは1軍に上がることはなかったが、イースタンでまずまずの成績。
2年目は、まだ10代ながらチームでは大谷以来の1軍スタメンを果たす。
守備時の骨折による離脱もあったが、少ない打席数でも素晴らしい長打力を示した。
2022年には打率.279、2023年には13本塁打と、順調な成長曲線を描いていたが、2024年は低迷。
昨年のうちから新庄監督に開幕4番と指名された今季は、キャリアハイも狙える成績。
清宮や郡司といったライバルたちがいるため、完全な信頼を勝ち取ったわけではなさそうだが、なくてはならない存在になってきているだろう。
4本【藤原 恭大(ロッテ)】ドラフト1位 大阪桐蔭高校
ファーム成績(イースタン)
82試合 329打席 .227(300-68) 4本 21打点 長打率.333 OPS.619
翌年以降の成績
◎2025年 1軍成績(9/4時点)
104試合 444打席 .274(401-110) 4本 24打点 長打率.362 OPS.700
2020年 2軍成績
58試合 263打席 .230(226-52) 7本 19打点 長打率.376 OPS.708
完全に外野専門の高卒選手としては破格の、3球団競合ドラフト1位。
根尾が投手転向、柿木が引退、横川が中継ぎとして活躍しているが、大阪桐蔭の黄金世代という価値を高めるのは、この藤原にかかっている。
ルーキーイヤーは思ったよりも結果を残せず。
2年目の2020年は1軍で105打席に立ち、.260 3本と充分な爪痕を。
しばらくは期待されているほどの活躍ができているとは言い難かったが、2024年の夏前からレギュラーを確保し.290のハイアベレージを残すと、今季はスタメン定着。
自身初のオールスター出場も果たし、今後はチームの顔、リードオフマンとしての活躍が期待される。
2018年
この年はなんと言ってもヤクルト村上・日本ハム清宮の高卒ルーキーが揃って17本のホームランで1位。
BIG3と言われたロッテ安田も12本と充分に大器の片鱗を見せている。
続いて6本で、西武の育成高木渉。(引退済のため記載せず)
5本で楽天西巻賢二。(育成落ちのため記載せず)
ドラフト1位で2球団が競合した広島中村も4本を記録している。
17本【村上 宗隆(ヤクルト)】ドラフト1位 九州学院高校
ファーム成績(イースタン)
98試合 427打席 .288(365-105) 17本 70打点 長打率.490 OPS.879 16盗塁
翌年以降の成績
◎2025年 1軍成績(9/4時点)
34試合 143打席 .307(127-39) 17本 32打点 長打率.756 OPS1.127
2019年 1軍成績
143試合 593打席 .231(511-118) 36本 96打点 長打率.481 OPS.814
説明する必要のない怪物。
令和の三冠王。
ルーキーイヤーの村上について、よく覚えているのが「あの体格でホームランを打つだけじゃなく、盗塁もできる」という話題で、実況スレなんかではよく盗塁と本塁打の情報が交互に飛び交っていた。
今でも2023年以外は2ケタ盗塁を決めている(失敗は多いが)し、チームのために貢献する気持ちが相当強いのだろう。
高卒2年目でフル出場し、36本 96打点。
2022年には日本人記録の56本塁打に、怪物の証明である三冠王。
ハズレ1位とはいえ、3球団競合するとは当時思っていなかったので、スカウトの目ってすごいんだなぁと思いましたね。
高校で捕手をやっていない方が、むしろ評価されていたのかも。
17本【清宮 幸太郎(日本ハム)】ドラフト1位 早稲田実業高校
ファーム成績(イースタン)
45試合 182打席 .244(160-39) 17本 42打点 長打率.606 OPS.930
1軍成績
53試合 180打席 .200(160-32) 7本 18打点 長打率.381 OPS.664
翌年以降の成績
◎2025年 1軍成績(9/4時点)
117試合 486打席 .260(442-115) 9本 52打点 長打率.376 OPS.694
2019年 1軍成績
81試合 278打席 .204(250-51) 7本 33打点 長打率.340 OPS.610
高校通算111本塁打を引っさげ、高校生最多タイの7球団競合の末に日本ハムに導かれた、もう1人の怪物。
同期の村上が日本記録やら三冠王やらで比較されてしまうが、チームの主軸になっている。
驚くべきはルーキーイヤーで、村上の半分以下の打席数で、同じ17本塁打を放っている。
1軍でも53試合に出場し、王貞治と並ぶ高卒歴代9位タイの7本塁打をマークした。
2022年には129試合で18本塁打、2024年には329打席ながら打率3割ジャストと、少なくとも好選手と呼べるくらいの成績は残している。
守備にもかなり難がある状態だったが、新庄監督からの『ちょっとデブじゃね?』発言でシェイプアップしてからは、サード守備も向上しているように見える。
ただ、やはり清宮には怪物であることを期待しているので、20本塁打は悠にマークしてほしい。
オールスターMVPを2度も獲得するくらい、大舞台には強い男なのだから、日本シリーズで活躍する姿を見たいところだ。
12本【安田 尚憲(ロッテ)】ドラフト1位 履正社高校
ファーム成績(イースタン)
106試合 432打席 .271(398-108) 12本 67打点 長打率.420 OPS.741
翌年以降の成績
○2025年 1軍成績(9/4時点)
81試合 312打席 .250(284-71) 0本 52打点 長打率.296 OPS.607
2019年 2軍成績
122試合 529打席 .258(449-116) 19本 82打点 長打率.439 OPS.804
ドラフト時は村上よりも評価が高く、「東の清宮、西の安田」と言われていた逸材。
こちらもハズレ1位で3球団が競合し、ロッテが交渉権を獲得した。
ルーキーイヤーから2軍で成績を残し、1軍でも60打席に立ちプロ初本塁打を記録。
圧巻は2年目で、1軍に昇格することはなかったが本塁打と打点のイースタン2冠王を獲得した。
しかし、1軍では思ったような成績を残せていない。
2020~2023年の4年間はいずれも120試合前後に出場しているが、ホームランが2ケタを超えることは一度もナシ。
今季に至っては、300打席以上立ってホームランがゼロ、長打も2塁打が13本のみとなっている。
下位打線ではなく、中軸で期待される安田をもう一度見たい。
4本【中村 奨成(広島)】ドラフト1位 広陵高校
ファーム成績(ウエスタン)
83試合 231打席 .201(214-43) 4本 16打点 長打率.299 OPS.556
翌年以降の成績
○2025年 1軍成績(9/4時点)
83試合 275打席 .265(260-69) 6本 22打点 長打率.415 OPS.716
2019年 2軍成績
39試合 112打席 .279(104-29) 2本 9打点 長打率.394 OPS.725
夏の甲子園で史上最多となる1大会6本塁打を放ち、一躍時の人となったキャッチャー。
甲子園前はドラフト上位になるかどうか…という話もあったが、実際には2球団が競合し、地元の広島が引き当てた。
木製バットになったことに苦労したか、はたまた報道されているようなスキャンダルの部分が原因か、プロではなかなか結果を残すことができない。
2019・2020年はウエスタンでまずまずの成績を記録し、2021年は1軍で39試合ながら.283 2本塁打をマーク。
しかし、それ以降は打率が2割を超えることもなく、1軍出場が30試合あるかないか。
転機になったのは今季。
後がない状況で打撃が開眼したか、長打のあるトップバッターとして外野の一角を担うようになった。
センターを守ることもあり、完全に外野手として復活を遂げたか。
二度と道を間違えぬよう、ただただ活躍を続けてほしいところだ。
2017年
この年は全体的にルーキーのホームランが少ない。
最多は大卒の日本ハム森山恵佑。
あまり記憶にないが、2017年に5試合だけ出場し、ヒットを打つことは叶わなかったようだ。
2位は同じく大卒のDeNA佐野恵太。
ドラフト9位から首位打者を獲得するまでになったのだから、目覚ましい活躍である。
高卒の最多は10本で、当時DeNAの細川。
大きく間が空いて5本の日本ハム今井順之助(引退済のため記載せず)
次いで3本に当時中日の石垣、ソフトバンク九鬼が並んでいる。
10本【細川 成也(DeNA→中日)】ドラフト5位 明秀学園日立高校
ファーム成績(イースタン)
114試合 435打席 .201(388-78) 10本 33打点 長打率.325 OPS.600
翌年以降の成績
◎2025年 1軍成績(9/4時点)
87試合 341打席 .263(289-76) 15本 47打点 長打率.484 OPS.851
2018年 2軍成績
81試合 328打席 .231(286-66) 8本 29打点 長打率.364 OPS.690
現役ドラフトを有意義なものにした男。
高校時代はエースとしても活躍していたが、ロッテ鈴木昭汰のいる常総学院に敗れ、結局甲子園の地を踏むことはなかった。
外野手として、ドラフト5位でDeNAに指名される。
ルーキーイヤーからそのパワーを見せつけ、1軍でも2試合に出場。
ただ、プロ初打席で後に同じタイミングで現役ドラフトにかかる中日笠原祥太郎から、バックスクリーン直撃の3ランを放ち、衝撃を与えた。
これは高卒新人としてNPB6人目であり、たった6打席で2本塁打を放つ最高の1年目のスタートとなる。
しかし、それ以降はそもそも試合に出ることができない。
ファームでは3割近い打率に、ホームランも2ケタを打ち続けるが、チャンスがあるのは50打席前後。
結果を残すことができず、2022年オフに現役ドラフト1期生として中日ドラゴンズに移籍することとなった。
和田一浩コーチによるテニス指導などが合ったのか、キャンプから猛アピール。
オープン戦は結果が出せなかったが、ファーストにも挑戦しながら出場機会を増やし、終わってみれば140試合で.253 24本 78打点の大活躍。
翌2024年は143試合にフル出場し、.292 23本 67打点と、完全にチームの主砲、なくてはならない存在である。
今季は井上一樹新監督の6番最強説に振り回され、極度の不振からスタート。
しかし終盤に差しかかってから調子を上げ、相手のセットアッパーや守護神から価値ある一発を放つ、頼れる4番が帰ってきた。
3本【石垣 雅海(中日→ロッテ)】ドラフト3位 酒田南高校
ファーム成績(ウエスタン)
60試合 205打席 .197(188-37) 3本 14打点 長打率.293 OPS.530
翌年以降の成績
△2025年 1軍成績(9/4時点)
20試合 20打席 .143(14-2) 0本 0打点 長打率.214 OPS.548
2018年 2軍成績
100試合 356打席 .183(328-60) 1本 24打点 長打率.256 OPS.490
とにかく豪快なフルスイングが持ち味の内野手。
甲子園とは縁がなかったものの、若い大砲候補が欲しい中日にドラフト3位で指名された。
2018年には、大成するための登竜門とされる、フレッシュオールスターMVPを獲得。
ルーキーイヤーから、とにかく課題は確実性。
ウエスタンでは3割近いアベレージを残す年もあったが、1軍に上がると2割を超えることができない。
2022年に自己最多となる50試合の出場機会を得て3本塁打を放つが、打率が.162では…
実は内野守備はなかなかに上手く、二遊間含めてそつなくこなせる。
期待していた選手像とは正直まったく違うのだが。
2024年オフに現役ドラフトでロッテに移籍。
結果を残せず、8月の頭から1軍に呼ばれていない。
イースタンでも打率.215だと…ちょっと残念ですが厳しいのかもしれませんね。
3本【九鬼 隆平(ソフトバンク→DeNA)】ドラフト3位 秀岳館高校
ファーム成績(ウエスタン)
21試合 53打席 .256(43-11) 3本 9打点 長打率.581 OPS.921
翌年以降の成績
△2025年 1軍成績(9/4時点)
12試合 12打席 .250(12-3) 0本 0打点 長打率.417 OPS.667
2018年 2軍成績
15試合 38打席 .250(32-8) 1本 2打点 長打率.344 OPS.712
U-18でも4番として活躍し、高評価を受けた高卒キャッチャー。
地元九州枠とかではなく、単純に評価されて3位指名となっていた記憶がある。
キャッチャーという難しいポジションだからなのか、3軍制だからなのか、とにかくウエスタンでの出場機会がずっと少ない。
成績自体は割とよく見えるので、もう少しチャンスが与えられても良さそうに見えるが。
2023年シーズンオフには戦力外通告を受け、DeNAと育成契約を結ぶ。
そして今季の開幕前に支配下復帰。
1軍には同い年の正捕手山本、プロスペクトの松尾という強力なライバルがいるため、なかなか出場機会を得るのは難しいか。
上でも活躍する実力はあると思っているので、ひと花でもふた花でも咲かせてほしい。
2016年
この年の最多ホームランは、慶応大卒のルーキー日本ハム横尾俊建による15本。
次いで高卒の当時ヤクルトの廣岡で10本。
甲子園を湧かせた当時ロッテ平沢が7本。
同じく当時楽天のオコエ、西武愛斗が5本で並ぶ。
ほかにも大阪桐蔭出身のDeNA青柳昴樹が4本、高校通算97本塁打の右打者最多記録を持つソフトバンク黒瀬健太が3本、現役ドラフトでオリックスに移籍した当時ヤクルトの渡邉大樹が同じく3本を放っているが、すでに引退している。(そのため詳細は記載せず)
10本【廣岡 大志(ヤクルト→巨人→オリックス)】ドラフト2位 智辯学園高校
ファーム成績(イースタン)
113試合 444打席 .218(404-88) 10本 47打点 長打率.351 OPS.616
翌年以降の成績
○2025年 1軍成績(9/4時点)
94試合 353打席 .260(311-81) 7本 24打点 長打率.367 OPS.696
2017年 2軍成績
110試合 467打席 .244(422-103) 16本 57打点 長打率.417 OPS.728
2度のトレードで3球団を渡り歩いているユーティリティ。
内野の全ポジションを守っていたが、オリックス移籍後は外野での出場が多くなっている。
ドラフト2位という期待の高さもあり、ルーキーイヤーの終盤に1軍昇格。
結果的に現役最終登板となった三浦大輔からプロ初打席で初ホームランを放ち、高卒ルーキーとしてNPB56年ぶりの快挙を果たした。(翌年には細川も達成する)
ヤクルト時代はレギュラー獲得には至らず。
ただ、2019年には243打席で10本塁打、2020年には142打席で8本塁打と期待を持たせ、そのオフに田口麗斗とのトレードで巨人に移籍した。
しかし、巨人時代は一層成績を落としてしまう。
2022年には28試合の出場に留まり、2023年5月に鈴木康平とのトレードでオリックスに再移籍となった。
なかなか結果を残せなかったが、今季ついにブレイク。
1番センターを任されることが増え、チームやファンの信頼を勝ち取っている。
7本【平沢 大河(ロッテ→西武)】ドラフト1位 仙台育英高校
ファーム成績(イースタン)
81試合 328打席 .212(273-58) 7本 34打点 長打率.344 OPS.652
翌年以降の成績
△2025年 1軍成績(9/4時点)
7試合 17打席 .059(17-1) 0本 0打点 長打率.118 OPS.176
2017年 2軍成績
58試合 242打席 .228(197-45) 5本 24打点 長打率.360 OPS.705
甲子園を湧かせたゴールデンルーキー。
当時のドラフト特番で、特にノムさんから絶賛されていたのを今でも覚えている。
2球団競合の末、地元の楽天ではなくロッテに入団した。
高卒2年目まではイースタンでも2割を少し超えるくらいの打率。
転機となったのは外野に挑戦して出場機会を増やした2018年で、112試合に出場し、.213 5本 32打点。
数字的には寂しいものの、翌年以降の活躍を期待させる1年だったが…
以降は1軍でまったく結果を残せない。
2024年は1軍に呼ばれることもなく、その年の現役ドラフトで西武へ。
環境が変わった今季こそは…と期待したいところだが、17打席で1安打とチャンスを与えるのが難しい数字になってしまった。
イースタンでは.251 8本とまずまず打っているだけに、もう1年くらいはチャンスをもらえるだろうか。
5本【オコエ 瑠偉(楽天→巨人)】ドラフト1位 関東第一高校
ファーム成績(イースタン)
54試合 234打席 .222(212-47) 5本 24打点 長打率.358 OPS.642
翌年以降の成績
▲2025年 1軍成績(9/4時点)
47試合 121打席 .239(109-26) 0本 4打点 長打率.312 OPS.596
2017年 1軍成績
41試合 141打席 .300(130-39) 3本 11打点 長打率.500 OPS.831
こちらも俊足とパワーで甲子園を盛り上げたスター候補。
平沢のハズレ1位として、楽天が交渉権を獲得した。
ルーキーイヤーから、1軍でも51試合に出場。
2年目の2017年には、41試合ながら打率3割を記録し、その後の飛躍を大いに期待させる。
しかし、それ以降も相次ぐ怪我によって40~50試合の出場に留まる。
2022年にはプロ入り後最少の6試合のみの出場となり、その年の現役ドラフトで1期生として巨人に移籍することに。
巨人移籍後も、なかなかレギュラーを獲得したとは言いづらいものの、楽天時代よりは重用されている印象。
やはり勝負強さというのか、普通の選手では持っていないような雰囲気を持っている感覚はあるので、守備要員で終わらないようにがんばってほしい。
5本【愛斗(西武→ロッテ)】ドラフト4位 花咲徳栄高校
ファーム成績(イースタン)
74試合 198打席 .201(174-35) 5本 21打点 長打率.310 OPS.591
翌年以降の成績
▲2025年 1軍成績(9/4時点)
16試合 19打席 .143(14-2) 0本 1打点 長打率.214 OPS.414
2017年 2軍成績
43試合 158打席 .358(148-53) 8本 25打点 長打率.615 OPS1.010
3年夏の甲子園では4番センターで出場し、ランニングホームランを放った外野手。
ドラフト4位指名ながら、思い切りの良いスイングで、初年度から5本塁打を記録。
2年目の2017年はかなりの好成績を残し、1軍の試合にも出場。
なかなかレギュラー奪取とはいかなかったが、2021年に転機を迎える。
97試合に出場すると、打率.219ながら8本塁打で39打点。
翌2022年も121試合に出場し、.243 9本 28打点。
そのまま外野の一角としてレギュラーをつかむかと思われたが…
2023年には出場機会を減らし、その年の現役ドラフトでロッテに移籍。
2年続けて活躍することができておらず、今季が正念場か。
2015年
伝説の不作年である、「2014年ドラフト」の世代。
やはりこの年はルーキーのホームランが少なく、最多は白鷗大卒の楽天フェルナンドで9本。
続いてみんな大好き阪神江越大賀が8本。
高卒では日本ハムの淺間が7本で最多。
同じく日本ハムの高濱祐仁が6本で続く。(引退済のため省略)
以降は特筆すべき選手が少ないが、ほかには大阪桐蔭卒の当時ロッテ香月一也、同じくロッテで甲子園人気もあった脇本直人が3本打っている。
同じく3本で、日本ハム清水が並んでいるので、今回は日ハム勢2人を確認したい。
7本【淺間 大基(日本ハム)】ドラフト3位 横浜高校
ファーム成績(イースタン)
65試合 287打席 .300(260-78) 7本 37打点 長打率.450 OPS.800
1軍成績
46試合 130打席 .285(130-37) 0本 10打点 長打率.377 OPS.683
翌年以降の成績
▲2025年 1軍成績(9/4時点)
32試合 84打席 .181(72-13) 1本 3打点 長打率.236 OPS.534
2016年 1軍成績
52試合 115打席 .191(110-21) 1本 9打点 長打率.273 OPS.492
天才的なバットコントロールで、横浜高校では1年生から高濱と共に活躍。
高2時に1学年上の松井裕樹からホームランを放つなど、高卒外野手としては充分高評価の3位指名を受けて日本ハムに入団した。
ルーキーイヤーは、春先からプロに順応。
イースタンリーグ史上初となる、高卒新人での3・4月度の月間MVP獲得。
そのまま打率3割をキープし、ゴールデンウィークの時期に早くも戦力として1軍起用。
1軍でもハイアベレージを残し、パリーグ史上初となる高卒新人でのCSスタメン出場を果たす、充実の1年目だった。
しかし2年目、以降もずっと引きずることになる腰痛を発症し、成績が急降下。
出場機会も大きく減らしてしまい、打率は2割前後をさまよった。
最多出場は2021年の128試合。
.251 5本 31打点の成績を残すが、やはりポテンシャルを考えれば物足りない。
来年で早くも30歳。
若き天才と呼ばれた男に、もう一度復活してほしい。
3本【清水 優心(日本ハム)】ドラフト2位 九州国際大学付属高校
ファーム成績(イースタン)
83試合 257打席 .222(230-51) 3本 18打点 長打率.283 OPS.563
翌年以降の成績
▲2025年 2軍成績(9/4時点)
48試合 141打席 .233(120-28) 2本 15打点 長打率.342 OPS.668
2016年 2軍成績
66試合 225打席 .266(207-55) 4本 22打点 長打率.377 OPS.681
甲子園出場経験もある、大型捕手。
ドラフト2位の高評価を受け、日本ハムに入団した。
捕手なので出場機会が限られるなか、2軍ではなかなかの成績を残し、3年目の2017年に本格的な1軍デビュー。
61試合に出場するが、打撃では.198 1本 10打点と、あまりアピールすることができなかった。
その後も100試合弱の出場機会はあるものの、特に打撃で成績を残せず正捕手とは言えない立ち位置。
若手の田宮、助っ人のアリエル、内野のスタメンだがマスクも被る郡司、FA加入の伏見と、ライバルが多い状況で、チャンスもあまり回ってこなくなってしまった。
今季は9月時点で未だに出場ゼロ。
試合経験は豊富で、まだ29歳と捕手であればこれからという年代なので、環境を変えられた方が、本人にとっては幸せなのかもしれない。
今年の高卒ルーキーは実際どうなの?
2025年
今年のルーキー全体でも中日森が最多のホームランを放っている。
次いで5本の大卒独立出身ルーキーDeNA加藤響。
高卒ではヤクルトのドラ2ニキータが低打率ながら4本。
巨人のドラ1石塚は反対に2本塁打ながら3割超え。
ヤクルトのドラ4田中も同じく2本放っている。
6本【森 駿太(中日)】ドラフト3位 桐光学園高校
ファーム成績(ウエスタン)
64試合 163打席 .240(146-35) 6本 18打点 長打率.404 OPS.692
(9/4時点)
高校通算48本塁打で、足も肩も備えている大型内野手。
プロではサードとして、打撃を活かしていくことになるだろうか。
甲子園とは縁がなかったが、スケールの大きさもあり、中日から3位指名。
序盤は三振ばかりで不安だったが、徐々にアジャストしていき、打率も見れる数字に。
広いナゴヤ球場やバンテリンドームでもスタンドに運んでおり、非常に期待が持てる。
2年目で一軍にずっと帯同し、3年目からレギュラーを奪取するような黄金ルートで突き進んでいってほしい。
竜の未来を担え、君の手で。
4本【モイセエフ ニキータ(ヤクルト)】ドラフト2位 豊川高校
ファーム成績(イースタン)
45試合 140打席 .148(128-19) 4本 12打点 長打率.281 OPS.503
(9/4時点)
ロシア人の両親を持つ左の長距離砲。
よく東海地方のドラフト特集で取り上げられていたけれど、2位の早いタイミングで消えるとは。
低反発バットに変わり、3本しかホームランが出なかった春のセンバツで、大会第1号を放ったのは記憶に新しい。
有鈎骨の疲労骨折もあり、1年目は苦しんでいる。
村上の渡米後にチームを支える左打者となれるか。
同じ愛知出身の澤井廉とともに、中軸を打つ日が楽しみだ。
2本【石塚 裕惺(巨人)】ドラフト1位 花咲徳栄高校
ファーム成績(イースタン)
48試合 163打席 .309(136-42) 2本 19打点 長打率.419 OPS.829
(9/4時点)
U-18日本代表の4番を務めたドラフト1位内野手。
世代No.1野手として常に騒がれていたので、ハズレでも2球団が競合したのは納得。
こちらは開幕前に有鈎骨の骨折があり出遅れたものの、高い確実性を見せ、少ない打席数ながら3割をマークしている。
どちらかと言えば2塁打を量産するような、最高の中距離打者になっていきそう。
自身が憧れとする坂本勇人のように、2年目から1軍で使ってみても面白いと思うが、ショートは泉口友汰の台頭もあり、もう1年くらいは2軍で出場機会を増やした方が良いのかもしれない。
2本【田中 陽翔(ヤクルト)】ドラフト4位 健大高崎高校
ファーム成績(イースタン)
64試合 229打席 .238(202-48) 2本 17打点 長打率.351 OPS.679
(9/4時点)
プロ野球選手の父を持つ、大型内野手。
中学時代は宮本慎也に指導を受けていたようで、父も在籍していたヤクルトに指名されたのは偶然ではなさそう。
夏前まではイースタンでも好成績を残し、7月上旬には高卒ルーキーで1軍昇格一番乗りを果たす。
しかし、チャンスとしてもらった2打席はいずれも見逃し三振に倒れてしまい、残念ながら2軍落ち。
以降は2軍でも数字を落としており、またイチからやり直しが必要そうだ。
まとめ「森駿太は竜の未来を担うのか」

完全に独断と偏見で以下の印をつけて、比較しています。
◎ … 1軍で現在主力として活躍している選手
○ … 1軍で見かけることが多い、または売り出し中の選手
▲ … やや苦しんでいる、または出始めの選手
△ … 伸び悩みや、まだ結果が出せていない選手
× … 引退済の選手(一部の選手以外はカウントせず)
1軍で主力として活躍するには

1軍で主力として活躍している選手の平均
◎をつけた選手の平均は以下。
80試合 318打席 .251 9本 長打率.408 OPS.732 本塁打率47.8
外れ値を除外した平均
2本しか打っていない寺地と、人の倍以上のペースでホームランを量産していた清宮を外れ値として抜いてみます。
82試合 324打席 .247 9本 長打率.391 OPS.711 本塁打率38.4
森駿太の仮想成績
森の打数を後者の平均である288打数に単純換算してみると、以下のとおり。
森駿太(仮想) .240 12本 長打率.404 OPS.692 本塁打率24.3
感想
本塁打率(1本のホームランにかかる打数)が、村上・万波とそん色ない数字というのが何より素晴らしい。
バンテリンドームにテラスがつくこともあり、日本人選手のホームラン王争いが久しぶりに見れるかもしれない…!
また、イースタンの選手がほとんどで、森と同じウエスタンの選手は小園と太田のみ。
ソフトバンク・阪神・オリックス・広島・中日と、投手力はなかなか高いチームが揃っていることも関係しているのだろうか。(単純にチーム数が少ないのもある)
1軍定着を目指すには

1軍にもよく出場している選手の平均
○をつけた選手の平均は以下。
79試合 262打席 .246 6本 長打率.382 OPS.692 本塁打率40.9
森駿太の仮想成績
森の打数を上記の平均である238打数に単純換算してみると、以下のとおり。
森駿太(仮想) .240 10本 長打率.404 OPS.692 本塁打率24.3
感想
◎と○の定義が正直曖昧だったので「叩かれる!」とひとりビクビクしていたが、成績的にも大きな違いはなかった。
両方合わせて算出しても良さそうだったけれど、まあ良いでしょう。
特にこちらはウエスタンの選手も多いので、比較がしやすくて助かる。
阪神の前川・中川はともに少ない打数ながら本塁打率が優秀で、早くから頭角を現しているのは当然なのかもしれないな。
結論

森駿太は竜の未来を担うかもしれない。
村上や万波のようなリーグを代表する打者になる可能性も、充分にあると思う。
「maybe」の段階だけれど、少なくとも1年目に残している数字としては、負けていないのだ。
森駿太は1軍に欠かせない選手になるに違いない。
少なくとも、彼の姿を見かけなくなるようなことはないはずだ。
高校時代は大型ショートだったが、本線で勝負するのはおそらくサードになるだろう。
肩は弱くないし、現状のレギュラーである福永も今年で29歳。
石川も怪我があれだけ多いと計算できず、一番のウィークポイントになっているポジションだ。
福留孝介のように、外野転向で守備負担を減らすのもアリだと思う。
バンテリンドームで30本打てる左打者を、また見たい。
背番号と同じ、31本くらい打ってくれるでしょう。
9/5現在、チームは4位。
2012年以来のクライマックスシリーズ進出が、夢ではないところにある。
大成する選手特有の「終盤に数試合経験させて、来季の飛躍に期待する」パターンがなかなかできない状況だが、まずはファームで結果を残し続けて、荒んだドラゴンズファンの心を癒し続けてほしい。
これからもドラゴンズを応援するぞ!
(エグゼクティブ会員の抽選は落選しました)
余談
とにかくここ10年分の高卒ルーキーほぼすべてをチェックして思ったのが、
・日本ハムは、高卒の良い素材を確実にとっている
・ヤクルトも、チームカラー的に強く振れる選手を多くおさえている
・阪神は、大社卒がチームを引っ張っている状況のため、近年高卒指名がうまくなっている
・中日、ソフトバンクは上位で高卒のホープをとれていない感じ
ドラフトとしては、
「高卒野手のトップ素材は2位、少なくとも4位まで」
「投手は下位でも化ける可能性アリ」
「下位指名は大卒・社会人の中継ぎ投手補充がベター」というイメージを持っています。
実際、高卒野手は最近「えっ、1位(2位)で指名されるんだ!」ってこと多いですよね。
村上や岡本、万波ら(大谷も)を見ると、やっぱり怪物級のスラッガーとるなら高卒なのかな。
その点を考えると、大卒の佐藤輝明が今年2冠王とりそうなのは、ちょっと珍しい。
当時の近大監督のインタビューがこの前記事になっていて面白かったので、オススメです。
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まとまりがなくなったけど以上!
おわりでーす
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