「2025年M-1グランプリ “決勝戦”」の個人的な感想

お笑いの話

2025年のM-1グランプリが終わりました。

お笑い素人ですが、漫才を見るのが3度の飯くらい大好きなので、個人的な感想を残してみようと思います。

今回は決勝戦について。
クリスマスと同じくらい楽しみなイベントで、もはや国民的行事になってますね。

自分で見返すために点数も便宜上つけてますが、玄人だとも思っていないので「キッツ!」と思う人は閉じるの推奨です。
感じ方は人それぞれなので、自分と合わない場合はスルーしてね!

1本目

1.ヤーレンズ(ケイダッシュステージ)

92点(4分34秒)

3年連続の決勝進出
昨年も2番手を引いてしまい、今回はトップバッターとついていない。
ただ、大会自体を盛り上げるには、序盤でこの手数が来てくれるのは非常に助かりますね。

コントに入らない、しゃべくり漫才だったけれど、こっちの方が個人的には好きだなぁ。
ラジオもちょこちょこ聴いているのですが、出井も結構なボケたがりなので、お互いに見せ場の時間つくってあげた方が楽しいな。
「ゼロ・オクロック」からの客席煽りは、あまり好きじゃなかった。

審査員にも言われていたけれど、今田・ともこと、周りにいる人ありきのボケはあまり好きじゃないかも。
楢原のくだらない世界が面白いのに、ちょっと現実に戻される感じがして、なんか冷めてしまうな。
本当に面白かったけれど、なんだか惜しいと感じる場面も多くて、最高傑作だと思っている「麺ジャミンバトン」と比較して物足りなさを覚えてしまった。

来年がラストイヤー。
補正がなくても決勝には来るだろうが、どっちのスタイルで勝負するのかが今から楽しみ。

2.めぞん(吉本興業)

89点(4分15秒)1.05

「彼氏のフリ」『女として見てない』と、身近でイメージしやすい題材だった。

吉野は早口だけれど、ちゃんと聞き取りやすいのが好印象。
逃げろ!』のところ、疾走感が最高。

「本当に強がっていた」から、サンボマスターまでの流れも完璧。
その後の独白シーンがなぁ…
審査員も言っていたけれど、演劇っぽくなっていく。

オチの高田さんに告白するのも良かったですけどね。
見返してみたら実際はそこまで長くなかったけれど、なぜかその部分が冗長というか、蛇足に感じてしまったな。

結果としては最下位だったけれど、みんなが言うように「最下位史上、一番面白かった」のは間違いないと思う。
2回戦の翌年にここまで来たのだから、変にいじる必要はないよね。
審査員の言葉を真に受けて、迷走しないかが一番心配なコンビです。

3.カナメストーン(マセキ芸能社)

88点(4分36秒)

敗者復活からの3番手。

つかみは毎回面白い。
川北が真似する「もちろん」等、ネタより細かいところの方が面白い人たちなんじゃないかと思う。

敗者復活戦からネタを変えてきたのは良かったけれど、正直こっちの方が微妙だったかな。
やっぱり零士の高音が、個人的にあまり好きじゃないのはあるなぁ。

後半の仲間由紀恵が出てくるところ、客席と一体になって言ってるみたいに見せるところは面白かった。
序盤~中盤のコントのところがもうちょっと面白ければ。

オチは何…?
賞レースより劇場で見た方がめちゃくちゃ面白いコンビなんだろうなとは思う。

4.エバース(吉本興業)

98点(4分35秒)

昨年悔しい4位からの2年連続出場。
M-1史上でも、トップクラスに受けた1本目でしたね。

「町田」という存在をファン以外も認知し始めて、説明しなくて良くなったのが大きいですよね。
去年は意図的に「町田」ってフレーズを挟んでいたけれど、今回はもう「町田=何をやらせても良い存在」という前提があって、伸び伸びやっているように見えた。

会話だけでちゃんとイメージさせてくれるのが本当に気持ちいい。
去年のネタも、今年やっていればさらに受けたんじゃないかと思うくらい、元々うまかったのがより達者になっているように感じる。

駐車場代かからないくらいから、間延びせずにまた盛り上がったのも良かった。
佐々木って天才なんじゃなかろうか。
バカリズムみたいに、将来ドラマの脚本とかもやってみてほしい。

それにしても、なぜ町田はM-1では噛まないんだろう。
「うまくいってほしい」気持ちと、「町田に噛んでほしい」気持ちは両立します

5.真空ジェシカ(人力舎プロダクション)

91点(4分57秒)

5年連続決勝進出。
レギュラー番組なので当然です。

ガクが本当に反省していたけれど、なぜ『車椅子テニスの選手が、2連続で車ネタ引いた?』と挟んでしまったんだろう…
『もう1個上の階かと思ってた』「足コキ元気教室」でつかみは充分すぎたのに。
見返してみても、ここの10秒で笑い起きてなかった…

川北の不思議な世界にガクが飛び込んでいくのが面白いから、現実から離れれば離れるほど良いんだよなぁ。

真空ジェシカは一番好きな漫才師なんだけれど、今年は今までのネタで一番ハマってなくてつらかったですね。
面白かったけれど、「シャコタンの転売」とか、もうちょっと伝わるかと思ったのに。
ファントムの思い出が1個しかないのは、本当に笑った。

後夜祭で、もっと長いバージョンだと、『爺さんが減ったから相対的に婆さんが増えて見える』が加わるらしく、これもほしかったな。
「青しんご」で終われるコンビはこの2人だけでしょう。

公式の計測ではないのだけれど、約5分。
これは確かに時間について言及されるし、ガクも反省するよなぁ…
ただ、本当に凹んでいるのが伝わるくらい悲壮感が出ているので、また来年がんばってほしい。
川北がまったくそこに触れず、後の配信でもボケ続けていてやっぱり好きだなと思いました。

6.ヨネダ2000(吉本興業)

92(4分47秒)

ヨシダと間違えられてからの登場、つかみも単純だけど笑っちゃう。

ネタがどうこうより、とにかくヨネダが3年前よりも明らかに受け入れられているのが本当にうれしい。
当時は結構苦言を呈している人もいて、悲しかったので。
ただ、審査員が『もう漫才として見れる』って言っていたけれど、「そうなの…?」とはファンでも未だに思っているよ。

愛ちゃんが刻むリズムと、誠のキャラクターはずっと見てられる。
ドリブルが速くなってからまた盛り上がって、くだらなさが増して最高。
2021の敗者復活戦で見た「YMCA寿司」が大大大好きなので、今のクオリティでもう一度見たいな。

得点発表のときの表情、武智のギャグで失格になったところも良かった。
優勝はしないだろうけれど、毎年見たいです。

7.たくろう(吉本興業)

95点(4分23秒)

ヨネダで温まっているなかで、良い順番での登場。
2年目で準決勝進出していたのに、こんなに間空いていたんですね。

昔見たときはあまり好きじゃなかったのだけれど、今回はとても面白かった。
気持ち悪いだけじゃなくて、ちゃんとネタに活きているなという感じが強くなった気がする。

ネタのフォーマットとしては、常に大喜利を振られている感じ。
練りに練って答えているようなものだから、まあ面白いよなぁ。
それでも、赤木の雰囲気と間が絶妙なのだろうな。

面白かったから忘れてたけれど、結構オチは雑で笑った。

後配信で先輩芸人が注意していたけれど、平場での無茶ぶりが、さすがに目についた。
優勝後の番組出演で、変につぶされてしまわないかが心配です。

8.ドンデコルテ(吉本興業)

93(4分26秒)1.10

今回一番ビックリしたコンビ。
去年の敗者復活戦でも、Aグループの中ではカベポスターの次に面白かったけれど、非常にパワーアップしていた。

演説調で進んでいく感じが新鮮で、口がとにかく達者。
「貧困層」がパワーワードで、序盤からしっかり引きつけてくれたなぁ。
後配信で、笑い飯の西田が『銀次が貧困層なら、相方の小橋もそうなのでは』と疑問を投げかけていて確かに…となった。

話し方が強いから、そこまで大きくボケてなくても面白く感じちゃう。
このキャラが定着すると、ネタを量産するのもなかなか大変そうだけれど、バラエティー番組では使いやすそうだなぁ。
一番ブレイクする可能性まである。

9.豪快キャプテン(吉本興業)

90(4分07秒)1.06

最近のM-1では少し珍しい、西の勢いを強く感じるしゃべくり。
「小さいカバンが要るか」という題材でひたすら突き進んだのは、なかなかに凄い。

ギャンゴリ、競馬番組では見るけれど、ネタだとこんな感じなんだね。
堤下みたいに、イジりたい芸人たちからの人気が高そう。

正直個人的にはあまり得意ではないタイプなんだけれど、好きな人も多いと思うし、漫才をしているなぁという好感もある。
予定よりも巻いたのかもしれないが、時間が余っているのでもう一展開あったらな。

10.ママタルト(サンミュージックプロダクション)

89点(4分03秒)1.07

昨年最下位からのリベンジ。
去年と違って、まったくうまくない『じゃあ、あんたが太ってみろよ』ってキャッチフレーズで笑ってしまった。

挟むボケ自体が爆発的に面白いわけではないから、檜原ちゃんが変わることなく「バカでかツッコミ」を続けていてくれて安心した。
エアコンのフィルターかぁ!

結んであるのを「無料のおみくじ」と思っているのは、めちゃくちゃ笑った。
「TikTokで踊る新入社員」も、地味に面白いけれど、審査員の年代には伝わらないのでは。

最後に『“全然”もうええわ』ってツッコんでるの、リアルタイムでは気づかなかったけれど、見返して笑った。
なかなかプレッシャーに弱いところも、応援したくなってしまう。

1つ順位は上がったので、このまま毎年出続けて3位まで上がるところを見届けたいです。
「大食いトーナメント」とか「うどん屋」とか、馬鹿らしくて好きなんだよな。

1本目 総評

98点 エバース
95点 たくろう
93点 ドンデコルテ

92点 ヨネダ2000
92点 ヤーレンズ
91点 真空ジェシカ
90点 豪快キャプテン

89点 ママタルト
89点 めぞん
88点 カナメストーン

実際に最終決戦へ進出した3組が、自分の中でもTOP3
自分が好きなコンビ順だけでいえば、真空ジェシカ・エバース・ヨネダ2000なので、たくろうドンデコルテは本当にウケてたんだなと思う。

競馬風に予想していた印は以下のとおり。
◎真空ジェシカ
○エバース
▲ヤーレンズ
△ヨネダ2000
☆たくろう

たくろうの頭はあると思っていたけれど、ドンデコルテが2位は読めなかったなぁ。

最終決戦

1.ドンデコルテ(吉本興業)

94点(4分45秒)

1本目がうまくいきすぎたパターンを恐れていたが、非常に良かった。
つかみの「果樹園」も結構好き。

「名物おじさん」をテーマにして、「デビュー直前の人」「理屈で考えるタイプ」として話している設定も良い。
『だれかのドラレコで』とか、解像度もやけに高かった。

『多数決なんかクソですよ』で、1本目とちょっとつながっているのも面白い。
名物おじさんになってはいないと、スカす緩急も最高。

ウエストランドのときみたいに、1本目の出番がラストで2本目その勢いのままいっていたら、優勝できた可能性もあるんじゃないかと思う。
とにかくパワーがあるな。

強烈なインパクトだったので、優勝するなら今年だったかなぁ。
来年以降は相当大変なので、バッテリィズみたいに、賞レースに出ない選択もアリなんじゃないかね。

2.エバース(吉本興業)

90点(4分23秒)

腹話術」のネタ、ここまでハマらないか…
明らかに1本目でハードルが上がっていて、全員が「お手並み拝見」という感じで見ているような感じで、序盤から爆発してくれなかったですね。

本筋はそこじゃないのに、町田の顔芸みたいな薄っすら面白要素が入ってくるのは邪魔だったのかも。
1本目の後に、審査員から「イメージできるのがすごい」と言われたのもあって、見ている人たちがそういう世界観を前提にしてしまったんじゃないか。

そして町田がちょっと噛んだ。
明らかに反応が違ったから、内心焦りがヤバかっただろうな…

出番もセオリーになっている3番目でなく、2番目を選択。
町田が「先にやってかましてやろう」としたみたいだけれど、それなら1番手で「1本目の貯金でエバースかな」と思わせてしまった方が、ちょっと劣っていても票が入りやすかったのでは。
それか、やっぱりトリで印象に残る方が良かったかなぁ。

ネタ選びも、町田が決めたらしい。
正直「そうは言っても、ちょっと提案したくらい」「それか面白くするために、町田のせいにすることにした」のかと思っていたが、割と本当に揉めた末に町田が押し切った形なんだとか。
やっぱり町田は町田だな。(YMM)

ドンデコルテがしっかり自分たちの世界に引き寄せていたので、ちょっとインパクトが弱く感じやすかったように思う。
オズワルドに続き、津田の推しは1本目で突き抜けても、2本目で失速する。
まあ、来年も見れるのは正直うれしいのですが…

3.たくろう(吉本興業)

96点(4分19秒)

つかみの「元サイコパス」で、もう勝った感じはする。
エバースが正直うまくいかなかった流れ、なぜか3番手をもらえた展開が、完全に自分たちに向いていたな。

ビバリーヒルズは、嫌でもなだぎ武が頭をちらつくが、完全にみんなの記憶からは消えかけているタイミングなのが良かったか。
あまり好きじゃない話し方なのだけれど、赤木が入り込めないところは面白い。
勢いで押し切るのは、ちゃんとM-1の勝ち方に合っていたので、ネタ選びがうまかったか。

やっぱりこの大喜利形式は、正直どんな設定でもつくれるだろうから強い。
ほかの2組よりも短くないか?と思ったが、時間はそこまで変わらず。
それだけあっという間で、勢いと笑いがあったということでしょう。

ギャンゴリとは反対に、赤木に無茶ぶりをする場面もよく見かけるようになるんでしょうね。
あの雰囲気だけれど、メンタルは強い方なのでしょうか。
それだけが心配です。

まとめ『2025年M-1グランプリ “決勝戦”』

96点 たくろう
94点 ドンデコルテ
90点 エバース

見事チャンピオンに輝いたのは、たくろう
この3連単、2位ドンデコルテは何回予想しても当てられないと思うな…

2本目のウケ具合から、満票でたくろうになるかと思いきや、山内のみドンデコルテに投票。
「どうせ1位は決まりだから2位にするために入れる」みたいなのは好きではないが、山内はこういうネタ大好物だろうから、まあ自然なのかな。

ボジョレー・ヌーヴォーみたいに毎年言われているけれど、今年は全体的にレベルが高く、通称「ザ・パンチ枠」はだれもいなかった。
そういった点でも、令和ロマンが2連覇で荒らした後として良い大会だったと思う。

2026年 M-1グランプリ 予想

絶対に当たるはずがない、2026年の予想というか期待をしてみる。
2組くらいは「なんでそんなにレベルアップしたの!?」というのがあるので、それっぽく並べてみるだけ。

【ファイナリスト】
真空ジェシカ…6年連続になるが、人気的にも実力的にも落とすことはできないでしょう。唯一のレギュラー番組だし。
エバース…こちらも実力的に落ちることが考えられない。賞レースに強いし、常連になる前に優勝決めてほしいが。
ヤーレンズ…ラストイヤーなこともあり、ここも堅いか。なんとなく、敗者復活戦から上がってくる展開にさせられる気もする。

ミキ…2017、2018年の決勝進出以来。2年連続準々決勝で落とされたことで火がついたのか、今年は完成度が高かったので期待。
滝音…ここ2年は会場のウケ方と合致しない結果。上がってくれば勢いで一気に優勝もあると思う。審査員の年齢層が若返ればだが。
ダブルヒガシ…個人的にはあまり好きではないが、豪快キャプテンに次いで西のパワー枠として選ばれそう。ファンの後押しも。

もも…2021年の決勝進出以来3回戦落ちが続いており、飽きられている感じだが、もう一度評価されることもありそう。
例えば炎…うるさいコンビが多いので、ちょっと変わり種も入りそう。あと2年くらいかかりそうだが、期待を込めてという感じ。
家族チャーハン…知名度低いコンビを入れたい枠として抜擢ありそう。今年準々決勝で落ちたのが、来年の布石にしか見えず。

吉本多すぎか…?
予想じゃなく「ぼくのかんがえたさいきょうのえむわんけっしょうせん」にするとしたら、ヨネダにカベポスターにオズワルドも入れるので、より顕著になってしまう。

何にせよ、やっぱりM-1はほかの賞レースよりも満足度が高いので、来年はどんな大会になるのか楽しみですね。
やっぱりコントよりも漫才の方が圧倒的に好きだ。
楽しみすぎて夜も眠れないので、これから360徹くらいがんばります。

おわりでーす

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