【ミゲル・サノは中日ドラゴンズで活躍するのか?】近年の助っ人と比較して考察してみた【検証】

野球の話

2025年12月15日、MLB通算164本塁打の実績を誇る
ミゲル・サノ内野手(32)が、中日ドラゴンズと大筋で合意したことが報道された。

ドミニカ共和国出身で、2015年にミネソタ・ツインズで初昇格を果たし、8年間在籍。
打率は高くないものの、25本塁打以上のシーズンが4度、MLBでの通算OPSも.801と、近年の助っ人の中でも実績は抜けている。

最近のドラゴンズは、「1億円ガチャ」と称されるくらい、「AAAでそこそこの成績」を残した野手を連れてくることが続いていた。
単年で約2億円と倍のコストをかけたあたり、短縮シーズンを除けば14年ぶりのAクラス浮上への本気度は高いと考えて良いだろう。

今回は、ミゲル・サノの実績と、近年の助っ人野手の成績から、どれくらいの活躍を期待して良いものかを考察してみたい。

ミゲル・サノはどんな選手?MLB実績から考察

サノのMLB打撃成績を確認

























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2015MIN803351852531194.269.385.530.916
20161164952566541788.236.319.462.718
201711448328775417312.264.352.507.859
2018712991341311157.199.281.398.679
20191054393479551595.247.346.576.923
202053205132518903.204.278.478.757
202113553230755918313.223.312.466.778
20222071139250.083.211.133.345
2024LAA2895269362.205.295.313.608
MLB:9年7222954164424342107854.233.325.477.801

まず目を引くのは、三振の多さ
2020年は60試合の短縮シーズンだったこともあり、90三振はMLB全体で最多の数字である。

打率も.250を下回ることが多く、当たれば長打、当たらなければそれまで…という印象だ。
こういうタイプは、多彩な変化球を持つNPBの投手相手だと、脆い印象がある。
どちらかと言うと、パワーピッチャーが多いパ・リーグ向きなのかも。

所属していたミネソタ・ツインズはア・リーグの中地区で、2001~2010年までに6度の地区優勝。
以降はやや低迷が続いていたが、サノが所属していた8年間では2度の地区優勝を果たしている。
中地区は比較的レベルが低いとされているが、チームをけん引する活躍をしていたといえるか。

2022年の左膝半月板断裂の影響が大きく、2023年はチームに所属せず。
2024年も、ロサンゼルス・エンゼルスとのマイナー契約から復活を期したが、以前のような成績を残すことはできなかった。
33歳となるシーズンで新天地に挑戦するのは不安も大きいだろうが、まだ老け込む歳ではない。

他の助っ人外国人と比較してみる

実際、「NPBにハマるかどうか」でしかないが、他の助っ人選手のMLB成績と比較してみたい。

フランミル・レイエス

























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2018SD87285163124805.280.340.498.838
19合算15054837814715615.249.310.512.822
2020CLE5924193424696.275.344.450.795
202111546630854314913.254.324.522.846
22合算11847314473015712.221.273.365.638
2023KC1965274243.186.231.288.519
MLB:6年548207810828517263554.249.310.464.775

現在のNPBに所属する助っ人で、唯一だれもが認める活躍を見せている、日本ハムファイターズのレイエス
30本塁打以上が2回、打率やOPSもサノより安定して高いが、大きくは変わらないようにも見える。

MLBでの成績という点では遜色なく、サノにも期待して良いのではないかと思わせてくれる。
ただ、やはりサノにはブランクもあり、29歳シーズンでの来日だったことを考えると、同じ市場に並んでいたらレイエスを選びますよね…という感じ。
0.9レイエスくらいの成績を残してくれれば、今の時代なら立派な助っ人である。

ルーク・ボイト

























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2017STL621244187314.246.306.430.736
18合算47161153617433.322.398.6711.069
2019NYY11851021627114212.263.378.464.842
202056234225217544.277.338.610.948
2021682411135217412.239.328.437.764
22合算1355682269551799.226.308.402.710
2023MIL2274044273.221.284.265.548
MLB:7年50819129527619255047.253.339.468.807

2025年6月に楽天へ加入し、67試合出場ながら、打率3割に13本塁打を記録したボイト
MLBでも短縮シーズンの2020年に、56試合で22本塁打という驚異的な数字でホームラン王に輝いた実績は伊達ではなかった。

それまでは優秀な数字だったが、2021年以降はやや失速し、2023年はサッパリ。
2024年からメキシカンリーグに所属し、そこで復活したという経緯。

34歳で来日し、NPBでこの結果を残しているのは素直に凄いの一言。
ボイトが通用したことで、サノへの期待もちょっと高まっている。

ドミンゴ・サンタナ

























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2014HOU618001140.000.056.000.056
15合算5218782620632.238.337.431.768
2016MIL77281113232917.256.345.447.792
201715160730857317812.278.371.505.875
20188523552020773.265.328.412.740
2019SEA12150721695016411.253.329.441.770
2020CLE248421213252.157.298.286.583
MLB:7年51619197724420961237.255.341.446.788

MLB実績がある、近年のセ・リーグの助っ人といえば、ヤクルトのサンタナ

怪我による離脱が多いものの、いつの間にやら5年間も在籍しており、最高出塁率のタイトルも獲得している。
NPBでは3割以上2回、15本塁打以上4回と、DeNAのオースティンと同様、「フルで出られるなら最強の助っ人なのに」と思わせる枠。
(オースティンは向こうでも有望株とされていたが、MLB4年間で209試合出場なので今回は取り上げない)

やはり三振数はサノの方が圧倒的に多く、安定感ではサンタナの方が上回っているように見える。
29歳での来日、2年前にはシーズン完走という点からも、どちらかを選ぶとなったらサンタナか。

ドラゴンズの助っ人外国人と比較してみる

アリスティデス・アキーノ

























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2018CIN1100010.000.000.000.000
201956225194716605.259.316.576.891
20202356286181.170.304.319.623
202184204102327750.190.299.408.707
2022802761030171011.197.246.363.609
MLB:5年24476241108662557.211.285.434.719

近年の助っ人としては、ドラゴンズファンの期待が大きかったアキーノ
2023年シーズンに、年俸1億6800万円で契約。
当時まだ29歳という年齢、足も速く、とにかく肩が強いという点から、非常に期待されていた。

しかし、冷静に振り返ってみると、2019年以外は数字上よろしくない。
結局ドラゴンズでも20試合に出場、打率.154 1本 OPS.438と不発に終わった。
サノも、2022年の左膝半月板断裂以降は数字を落としているが、アキーノよりは結果を残してくれると思いたい。

ダヤン・ビシエド

























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2010CWS381065132255.308.321.519.840
201129113169234.255.327.314.641
201214754325782812018.255.300.444.744
20131244731456249811.265.304.426.731
201414556321583212219.231.281.405.686
MLB:5年4831798662119538857.254.298.424.722

我らがエルタンケことビシエド
亡命前のキューバリーグで下積み時代を送り、MLBではホワイトソックスに5年間在籍。
28歳で来日以降、NPBでの活躍は誰もが知るところである。

こう見ると三振は少なく、安定している印象は受けるが、派手な数字は残していない。
だからこそ、日本の投手相手にも適応できたとも考えられるが。
実績としてはサノの方がやはり上だと思うし、守備が前評判以上に壊滅的でなければ、アキーノよりは長く猶予を持って見てほしい。

まとめ『ミゲル・サノは活躍するのか?』

助っ人比較まとめ

選手名試合数打席数打率三振率出塁率本塁打率OPS
サノ7222954.23336.5%.32515.8打席.801
レイエス5482078.24930.6%.31017.4打席.775
ボイト5081912.25332.7%.33920.1打席.807
サンタナ5161919.25536.4%.34124.9打席.788
アキーノ244762.21137.2%.28518.6打席.719
ビシエド4831798.25423.2%.29827.2打席.722

近年の”当たり”助っ人(アキーノを除く)と比較しても、サノのMLB実績は遜色ない。
というよりも、経験は一番豊富だといえる。

36歳で来日したアンドリュー・ジョーンズケビン・ユーキリス、35歳のアダム・ジョーンズという「MLBでやり切って来日」した大物選手を除けば、歴代でもトップクラスだ。

日本に適応できるのか

懸念点はやはり三振の多さ打率の低さ
映像を見る限りは上体の力(純粋なパワー)で運んでおり、まっすぐや外の半速球くらいのボールには強そうだが、外スラや落ちる球にどれだけ対処できるか。
やっぱりちょっとパ・リーグ向きなのでは…という気もする。

ただ幸い、2026年シーズンからはホームランウイングが設置され、球場が狭くなる。
逆方向に合わせるだけでもスタンドインできれば、逃げる球を無理に追いかけて…みたいなシーンも少しは減るのだろう。

また、4番の細川だけでなく、ボスラーが残留していることも大きい。
確実性や率の部分は、中距離打者のボスラーが補ってくれるだろうから、適応するまで時間がかかったとしても少しは待ってほしいところ。
残念ながら退団となったが、2割を下回っているチェイビスに120打席も与えられたのは、ボスラーの活躍あってのものだった。

同い年ということもあり、細川の前後をボスラーとサノで固めてほしい。
足は速くないだろうが、細川の後ろにサノを置くと勝負を避けられるシーンが増えそうなので、3番サノ・4番細川・5番ボスラーにするか、3番上林で6番にサノを置くのが良い。
6番だと「プライドが~」とかならないタイプだと良いな。

最大の懸念は守備

どうやらめちゃくちゃ守備は下手らしい。
たしかに体は固そうに見えるし、サードでの通算守備率.937はなかなかの数字である。

となるとファーストで使うしかないが、ボスラーの捕球技術のおかげで魔送球の内野陣でもなんとかなっていた部分もあるので、これは不安だ。
三塁ボスラー・一塁サノが既定路線になるだろうが、石川や福永がサードを奪って、ファーストを両外国人で争うような展開にも期待したい。

また、セカンドが幹也であればサノの守備範囲もカバーできるが、幹也の体だと休養が絶対に必要。
その場合は、サノをサード、ボスラーをファーストの方が被害は少ないのかも。
球場が狭くなっても、外野はやらせないでしょう。

2026年 成績予想

105試合 .235 18本 45打点

絶対当たらないだろうけれど、予想してみた。
年齢や守備のことを考えて、休養日を挟んだり、不調で調整期間が必要になったりはありそう。

打率は正直もっと低いかもなと思っている。
ただ、2割前後になってしまうと、さすがに石川や福永といった候補にチャンスを与えないわけがないので、ちょっと希望的観測を込めて。
本当なら.250は打ってほしいが。

反対にホームランはもっと増えそう。
村上・岡本という長距離砲がMLBに挑戦するのであれば、ゲレーロのように初年度からホームラン王をかっさらう可能性まである。
シーズン序盤からスタメンを確保して、フルで戦えれば30本超えも夢ではない。
適応してくれるのであれば、.280 30本 110打点くらい夢を見たいよ。

2026年オーダー

1.岡林(中)
2.田中(二)
3.上林(右)
4.細川(左)
5.ボスラー(三)
6.サノ(一)
7.石伊(捕)
8.村松(遊)

基本線、これでいってほしい。
2番にノーパワーを置くのはあまり好きではないが、今季終盤の幹也の活躍と、幹也・石伊・村松で6-8番を組むのは正直避けたいため。

幹也の休養日は、セカンド福永でボスラーとサノの守備を入れ替え。
コロコロ変えてしまうのも現実的ではないので、龍空にセカンドを練習して2番手の位置を奪ってほしいかも。

がんばれ!ミゲル・サノ

日本で活躍する助っ人は、大体人柄が良い
ゲレーロのような例もあるが、やはりビシエドの影響が大きいのだろうか。
かつてのタイロンのような血気盛んなタイプも久しいので、ちょっと見てみたい気もする。

実の父親が恋人を殺害していたり、自身も性的暴行疑惑がかかっていたり、ちょっと心配な部分もあるが、青い血が流れ始めるとなんだか大人しくなるので、まあ大丈夫でしょう。

外野のポジションが埋まっているとはいえ、ホットコーナーの大物助っ人を呼んでくるのは少し驚いた。
去年は本当に悪い意味で特別扱いされていた石川も、これで奮起してもらわないと。
復帰を急かされてまったく調子を取り戻せなかった福永も、もう一度リセットしてがんばってくれ。

でも投手陣は大丈夫なんですかね?
どう考えても野手より課題が山積みなのですが…
金丸の成長、中西・櫻井の台頭・マラーの覚醒に期待しましょうか。

ドラゴンズのユニフォームを着ている選手は、やはり全員活躍してほしい。
かなり貧弱だった代打やサブのメンバーもある程度揃ってきたので、来年こそCSを見せてくれ!

おわりでーす

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