【2025年】7月期 夏ドラマの感想とオススメ【一部ネタバレを含みます】随時更新

体験レポ/レビュー

夏ドラマの時期がついに終わります。
8話で完結してしまうものもあったり、思ったよりあっという間でしたね。

今回は、夏ドラマの個人的な感想とオススメを紹介していきたいと思います。

序盤まで、中盤までの感想は以下に残しています。
あらすじ等はそちらにすべて書いているので、この記事では感想に特化して。
ネタバレを少しでも踏みたくない場合は、そちらを参考にしてもらった方が良いかも!

  1. 完走した個人的ランキング
    1. 1位『ちはやふる-めぐり-』
    2. 2位『僕達はまだその星の校則を知らない』
    3. 3位『愛の、がっこう。』
      1. 個人的ランキング一覧
  2. 月曜日放送ドラマ
    1. 明日はもっと、いい日になる
      1. ストーリー
      2. オチ
      3. キャスト
      4. 万人受け
      5. 総括
    2. 僕達はまだその星の校則を知らない
      1. ストーリー
      2. オチ
      3. キャスト
      4. 万人受け
      5. 総括
    3. FOGDOG
      1. ストーリー
      2. オチ
      3. キャスト
      4. 万人受け
      5. 総括
  3. 火曜日放送ドラマ
    1. 誘拐の日
      1. ストーリー
      2. オチ
      3. キャスト
      4. 万人受け
      5. 総括
    2. スティンガース 警視庁おとり捜査検証室
      1. ストーリー
      2. オチ
      3. キャスト
      4. 万人受け
      5. 総括
  4. 水曜日放送ドラマ
    1. 大追跡~警視庁SSBC強行犯係~
      1. ストーリー
      2. オチ
      3. キャスト
      4. 万人受け
      5. 総括
    2. ちはやふる-めぐり-
      1. ストーリー
      2. オチ
      3. キャスト
      4. 万人受け
      5. 総括
    3. 最後の鑑定人
      1. ストーリー
      2. オチ
      3. キャスト
      4. 万人受け
      5. 総括
  5. 木曜日放送ドラマ
    1. しあわせな結婚
      1. ストーリー
      2. オチ
      3. キャスト
      4. 万人受け
      5. 総括
    2. 愛の、がっこう。
      1. ストーリー
      2. オチ
      3. キャスト
      4. 万人受け
      5. 総括
    3. 量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-
      1. ストーリー
      2. オチ
      3. キャスト
      4. 万人受け
      5. 総括
  6. 金曜日放送ドラマ
    1. 能面検事
      1. ストーリー
      2. オチ
      3. キャスト
      4. 万人受け
      5. 総括
    2. DOPE 麻薬取締部特捜課
      1. ストーリー
      2. オチ
      3. キャスト
      4. 万人受け
      5. 総括
  7. 土曜日放送ドラマ
    1. リベンジ・スパイ
      1. ストーリー
      2. オチ
      3. キャスト
      4. 万人受け
      5. 総括
  8. 日曜日放送ドラマ
    1. 19番目のカルテ
      1. ストーリー
      2. オチ
      3. キャスト
      4. 万人受け
      5. 総括
    2. DOCTOR PRICE
      1. ストーリー
      2. オチ
      3. キャスト
      4. 万人受け
      5. 総括

完走した個人的ランキング

1位『ちはやふる-めぐり-』

序盤から最後まで、ずっと1位であり続けてくれました。
何度も泣かせてもらいましたね。

前作ともいえる『ちはやふる』は、原作のマンガは通っているものの、ドラマは未履修。
正直記憶も曖昧なところばかりですが、「千早という周りを引き込むかるた好きがいる」「同じ高校の太一とライバル校の新という親しい男子が2人」「千早と同じ高校に和歌の世界が好きな奏という少女がいる」という点さえ入れておけば、楽しめるでしょう。

いや、知らなくても普通に単体で面白いと思います。
前作との距離感がなんといっても抜群でしたね。

千早ではなく、奏が先生となって導いてくれること。
そもそも千早は最後の方まで登場しないが、今作の主人公たちには幼いころきっかけを与えていたこと。
部員たちが頼もしくなったころに、奏自身も夢を追いかけてみんなの前からは離れていくこと。
瑞沢OBたちが、ところどころで力になってくれること。
最後に、かるたを通じて生まれたきずなが永遠であるのを教えてくれたこと。

いやぁ、良い…
めぐるという主人公も、現代の若者の特徴を取り入れられていて、感情移入できましたね。
ほかの部員たちも大なり小なり自分のなかの葛藤と戦っていて、それを乗り越えて成長する姿は見ていてうれしくなったな。

本当に素晴らしい作品をありがとうございました。

2位『僕達はまだその星の校則を知らない』

個人的に、完全なダークホース
最後まで通して見ると、実はこちらが1位かなとも思えています。

序盤は、正直「ハマれないかな」と思っていたけれど、中盤から終盤にかけて、これまでの話が全部繋がってきて、見ていてワクワクした。
いわゆる「伏線がある」作品というわけではないが、健治が助けてきた生徒たちが、今度は救ってくれて学ばせてくれる存在になっている展開は、自然と胸が熱くなる。

タイトルも、最後まで見ればこれしかないのだろうと感じられる。
大人も、先生も、偉いとされる人間にも、わからないことがたくさんあることをよく表現できているのではないか。

キャスト陣も良かった。
生徒たちにも愛着が湧いてくるし、先生も警備員の人も、何度も顔を見るうちに人となりが見えてくる。
天文部の子たちには、健治だけでなくこちらも心を動かしてもらうことが多かったな。

よくある学園ドラマとはまた違った切り口で、生徒と向き合うというよりは、生徒を通して主人公が成長していくストーリーだったように思う。
この作品を見てしまうと、今後学園モノを見るときのハードルが上がってしまいそうだ。

3位『愛の、がっこう。』

こちらも中盤から非常に楽しみになった作品。
愛実とカヲルの、素直に応援しづらい恋模様は、どう展開するのか楽しみでした。
誘拐の日』と迷いつつ、こちらをランクイン。

メインである2人はもちろんのこと、周りの役どころが面白い。
物語を通して常にかき回してくれた川原なにがし、憎めない太鼓持ちキャラの竹千代、昭和のような関係性で決壊間近の愛実の父母…
本線以外のところで、楽しめる要素が散りばめられていて、飽きることがなかったですね。

ラウールも、この世界観に合っていて良かった。
ちょっと拙い感じもあったけれど、それがホストであるところの軽薄さや、学校に行けていない幼さとマッチしていたように見える。

木村文乃さんは、メガネかけてる方が柔らかい雰囲気で断然好きでしたね。
メガネアンチくらいに、裸眼の方が良いと言う人間なのですが、なんだか魅力が増して見えました。
メガネベストドレッサー賞、おめでとうございます。

続編とかはないでしょうが、カヲルの出自や2人のこれからについて等、描いてほしい要素はまだ残っているかな。
原作読んでみますかね…

個人的ランキング一覧

1位.『ちはやふる-めぐり-』
2位.『僕達はまだその星の校則を知らない』
3位.『愛の、がっこう。』

4位.『誘拐の日』
5位.『しあわせな結婚』
6位.『最後の鑑定人』

7位.『19番目のカルテ』
8位.『明日はもっと、いい日になる』

9位.『DOCTOR PRICE』

10位.『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』
11位.『能面検事』
12位.『リベンジ・スパイ』

13位.『量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-』
14位.『スティンガース 警視庁おとり捜査検証室』
15位.『DOPE 麻薬取締部特捜課』

16位.『FOGDOG』

月曜日放送ドラマ

明日はもっと、いい日になる

評価
9/16 11話完走!
ストーリー(展開):★★★★☆
オチ(納得感)  :★★★★☆
キャスト(演技) :★★★★☆
万人受け(クセ) :★★★☆☆

総括(オススメ度):★★★★☆
19/25点 (ポップな雰囲気から繰り出されるヘビーな内容)

ストーリー

序盤からずっと引っ張っていた、叶夢と奏夢関連の話が7話でひと段落し、見ていて安心した。

結構しんどいなと思うシーンもあったけれど、翼が少しずつ成長しているのは見てとれる(暴走癖はあるが)し、蔵田や同僚との関係性も良くなっていって、ちゃんとした成長ストーリーが描かれていると思う。

序盤から中盤が翼やその同僚にフォーカスした話で世界観の理解を深めたうえで、終盤は子どもや児相という仕事に比重を置いているのは、とても良い展開だと感じます。

オチ

最後に2話も使って新しい話やるの?と思ったけれど、ちゃんと必要なストーリーでよかった。
所長が漢を見せてスタッフを守ってくれたのも良かったし、夢乃が児童相談所への感謝を記者の前で堂々と語ったところは結構グッときた。
裏の主人公は、この人だったんだな。

子どもたちも、ちゃんと新しい生活で幸せな日常を送れている描写もあって良かったね。
最後は刑事に戻る道よりも、だれかの助けになり続けることを選んだ翼の決意でエンド。
それまで描いていた一連の話は蔵田と向日葵の関係性も含めて完結していたので、良かったのではないでしょうか。

キャスト

児相のメンバーは、それぞれ役がハマっていたと思う。
個人的には林遣都のひたむきな感じが好きだったかな。

どうしても子どもが多く出てくるドラマだから、子役の演技にはちょっと心配していたけれど、特におかしいこともなかったので良かったですね。

万人受け

扱うのが児童相談所というヘビーな話題であったり、序盤は翼が空気を読まずに突っ走り続けたり、万人が楽しめるドラマではないかも。
やっぱり演技であっても、子どもが『ごみ』と呼ばれていたり、関係のない第三者からのクレームが相次いだり、胸糞悪いなと感じるシーンはどうしても避けられないので。
もちろん意図的にそういうところを描いているし、月9だからこそ丁寧に伝えてくれているんですけどね。

個人的にも序盤は結構離脱しそうだったので、これから見る人は4・5話までがんばって乗り切ってほしいなと思います。

総括

テーマがヘビーで、ちょっと見るのに気合いが要るドラマではありました。
序盤は翼がまだ児童相談所の仕事や立ち位置に慣れていないとはいえ、独断で動いて迷惑をかける流れが続き、正直しんどかったですね。

蔵田の過去が見えてきて、翼のことを認め始めてからは、面白い作品だったと思います。
一番の本筋だった夢乃と叶夢・奏夢関連の話は、結果的に幸せな話になって本当に良かった。

児童相談所という舞台は、まったく詳しくないし、これですべてが描かれているとは思わないけれど、これからの人生のなかでこのドラマがよぎる場面はあるかもしれないなと。
楽しいばかりの物語ではなかったけれど、意義のある作品だったように感じました。

僕達はまだその星の校則を知らない

評価
9/23 11話完走!
ストーリー(展開):★★★★
オチ(納得感)  :★★★★
キャスト(演技) :★★★
万人受け(クセ) :★★★☆☆

総括(オススメ度):★★★★
23/25点 (独特な世界観にハマる逸品)

ストーリー

えっ!面白くなってきたんだけど!…というのが素直な感想。
中盤でも書いたとおり、話ごとに面白さが全然違うのだけれど、5話で天文部合宿を行ってからが相当面白くなってきた。

学校内の問題という、ありそうでなさそうな身近なテーマに触れて、しっかり描いているのも見事。
終盤にかけて、一番右肩上がりで良くなったなと思う作品です。

オチ

1話で校内の模擬裁判をやったところから、最終話に本当の裁判を持ってくるとは。
あまりリアルではないような雰囲気ではあったけれど、これまでに健治が救ってきた生徒たちが力になってくれて、理事長の心も動かす展開は、本当に良かった。
最後には健治を認めてくれて、「君のような人間を受け入れてくれるのはこの学校だけだ」と言ってくれたのもうれしかったな。

幸せ、この話でいう「本当の幸い」を全員が手に入れて、不幸になる人間がいない終わり方でとても安心した。
物語の締め方としても、最高だったのではないでしょうか。

キャスト

磯村勇斗が演じる主人公の健治は、序盤は結構厳しかったけれど、少しずつ学校というものへのトラウマがわかってきてからは感情移入ができるように。
ヒロインの堀田真由との関係性も、今どきは見られないピュアな感じで、良い意味で見ていて恥ずかしくなってくる。
ちゃんと描きたい世界観になっていそうだ…と終盤になって感じました。

やっぱり平岩紙さんのいるだけで面白くなる感じはすごい好き。
堅そうなのにちょっとズレた発言をしたり、進展しない2人をニヤニヤ見ていたり、最高のアクセントでしたわ。
7話で退場してしまったけれど、淵上泰史さんもスマートな先生で良かったです。

天文部周りの生徒たちもとても良いですね。
生徒会長の男子が、個人的にキャラクターとしてお気に入り。

万人受け

終盤でハマれたけれど、やっぱり「ムムス」を筆頭とした健治独特の世界が、置いていかれる人をつくっていそうな気がします。

生徒たちに感情移入できるかも大きいかな。
「なーにふざけたこと言ってるんだ」と思ってしまうようなタイプだと、ちょっとイライラしてしまうかもしれません。

総括

今期の作品で、一番「見続けて良かったな」と思える作品になった。
個人的に2話がツッコミどころが多すぎて本当にキツかったんだけれど、5話から面白くなるから見てほしい。

学校という場所、そして父親に対して恐怖心やトラウマがある健治が、子どもの頃に頼った弁護士という立場になってからそれを克服していく設定がまず良い。
自分の力では解決が難しい問題に悩んでいる生徒たちに対して、「法律」という揺るぎない力を借りながら解決の糸口を探っていくこの存在は、健治自身が当時一番必要だったんだろう。

恋愛要素も、メインではないちょうど良い塩梅であり、初心な2人を見守りたいと思えるような雰囲気を作っていた。
先生たち、そして健治に関わる生徒たちも、個性豊か。
「うわ、たしかに今の学生はそうなんだろうな」と思える、身近な問題を一緒に乗り越えていく様は、見ていて飽きない。

宮沢賢治、天体観測をバックボーンにしたことで、興味深い世界観を描けていたと思う。
この作品を作ってくれて、ありがとうございました。

FOGDOG

評価
9/1時点 6話視聴済
ストーリー(展開):★★★
オチ(納得感)  :
キャスト(演技) :★★★
万人受け(クセ) :★★☆☆

総括(オススメ度):
/25点 ()

ストーリー

30分枠なので、大体2話ずつくらいで1つの話(事件)が解決するのだけれど、なんだかあまり入り込めないかも…

3~4話のボクサーカップルの事件は結構面白かったんですけどね。
1~2話の着ぐるみ事件や、5~6話の心霊動画は、そもそも題材として興味をひかれなかったな…

オチ

キャスト

平祐奈は、最近よく見かけるけれど、演技というかあのはかなり好きだなぁ。
舌っ足らずではないが、独特の”もったり”感が良いし、今回の役どころとも合っていた気がしますね。

ただ、ほかのキャストがあまり活きていないようには感じたかな。
丸ちゃん(丸山隆平)の方のキャラクター(個性)が、ストーリーに反映し切れていないように見えました。
ちょっと口が悪いだけ。

万人受け

万人受けはしないというか、そもそも狙っていないように感じました。
OPやEDの時点で、一部の人に刺されば良いんですという雰囲気がめちゃくちゃ出ていましたね。

次回予告で平野綾に早口で話させるのは、正直ちょっと刺さりました。

総括

火曜日放送ドラマ

誘拐の日

評価
9/3 9話完走!
ストーリー(展開):★★★
オチ(納得感)  :★★★
キャスト(演技) :★★★
万人受け(クセ) :★★

総括(オススメ度):★★★
22/25点 (はやく続きが見たいと感じさせてくれたドラマ)

ストーリー

単純に面白い
2話くらいまではまだ話がつかめなくて、置いてけぼりになった感があったのだけれど、“わかる”楽しさがあって次第に盛り上がってきたなぁ。
そのうえ、毎回予想を裏切る展開もあって、最後まで飽きない作品でしたね。

原作とはちょっと違うみたい?なことを聞いたので、元々知っている人からすると不満はあるのかもしれませんが、個人的には非常に楽しめるドラマでした。

オチ

政宗が薬のレシピを知っていて覚醒するエンド。
「善き心」ってのはそういうことだったのかぁとなりました。

これは気になって韓国版の方もチラッと調べてみたんですが、全然違う結末みたいですね。
政宗が覚醒することはなかったり、鮫洲は改心するチャンスもなく殺されていたり。

「ラムネについて説明がない!」とか「説明不足だ!」みたいな意見も見ましたが、全部の理由をつまびらかにするのは、物語としてつまらないんじゃないかと思うんですよね。
刑務所の壁に数式を書き出した政宗が、少し”飛んじゃってる”ように見えたのも、特に続編の布石とかではなく、その後について自由に考える余地を与えてくれただけなんじゃないかな。

『羅生門』の「下人の行方は誰も知らない」ではないですが、そういう余白を享受できる点が作品を豊かにしていると考えている派です。
日本版の政宗が本当に応援したくなるキャラクターだったからこそ、そう思えるのだろうし、個人的には良いラストだったかなと。

キャスト

斎藤工の演じる政宗は、空気が読めないようなところもあるけれど、実直で頼れる存在なのが伝わってきてとても良い。
永尾柚乃ちゃんとの絆が常に感じられた。

ビックリしたのが安達祐実
最後の独白のところは、「すごい…!」としか思えない演技力でした。(語彙力ナシ)
「新旧子役対決だ!」というコメントを見たけれど、まさにという感じ。

江口洋介内田有紀に、脇を固める方々も素晴らしかったですね。

万人受け

本当に最序盤だけ乗り切れば、かなり楽しめると思います。
自信を持ってオススメ!

原作や韓国版ドラマを通っている人は、ちょっと違う部分にモヤっとするのかも?

総括

次の展開が気になる!」と、今期では一番思えたドラマでしたね。

たまたまコラムニストの感想を見て、『最終話で「大どんでん返し」という展開ではなかった。ミステリー(謎解き)でわくわくさせるドラマではなかったことになる。』というのがあったんですが、そもそもの楽しみ方が違うと思う。

汐里が犯人であることは少し前から示唆したうえで、彼女が凶行に至るまでの半ば”仕方ない”とも思える事情を描くことで、政宗がそれをどう受け止めるのか、凛や須之内たちがどう崩して逮捕につなげるのか…をちゃんと表現できてたのではなかろうか。

予想を裏切る展開も随所にあったとはいえ、全編とおして描かれていたのは、政宗という人間のまっすぐさと、“2人の娘”との絆だったように感じる。
その2人がラストで一緒に学校へ行ってるシーンを見られて、本当にうれしかったよ。

総括して、大満足の作品でした。

スティンガース 警視庁おとり捜査検証室

評価
9/25時点 10話視聴済
ストーリー(展開):★★★
オチ(納得感)  :
キャスト(演技) :★★
万人受け(クセ) :★★

総括(オススメ度):
/25点 ()

ストーリー

あまり期待していなかったので、3話くらいまでは「結構面白いじゃん!」と思っていたのですが、パターンが決まっているので正直飽きてしまいましたね
一応スティンガーズのメンバーを1人ずつフォーカスした話をつくろう…というのは伝わるのだけれど、特にその人のバックボーン等が掘り下げられた感じもなく、感情移入できなかった。

1話単体で見ると、それなりに面白いと感じるところもあるのですが、全体としてはハマれなかったですね。

オチ

キャスト

森川葵玉山鉄二の、周りをおちょくった軽いキャラクターが個人的に合わなかった…
一般的に好感度が高い俳優さんが演じるか、それまでの苦労が見えるようなバックボーンを描いてくれていれば受け入れられたかもしれないが、単純にイラつくだけでした。

杉本哲太さん演じる関口という不器用なおじさんも、「ここで笑わせようとしている」のがわかるキャラクターだったけれど、まったく刺さらなかった…
ちゃんと活躍する場面があったり、可愛げがあったりすれば愛されキャラになるでしょうが、ただの”使えない人”でしかなかったですね。

キャストが悪いと言うよりは、この作品の演出が自分には本当に合わなかったのだろうな、という感じがしています。

万人受け

コメディ要素強め(にしたいのだろう)のドラマ。
もう少しシリアスというか、真面目な一面が見られるようなシーンが見たかったなぁ。
各話でも、特に「見せ場がなかった」という感想です。

ただ、自分は『コンフィデンスマンJP』も、あのウケ狙いのような雰囲気が合わなかったので、ちょっと向いていないだけなのかもしれません。

総括

水曜日放送ドラマ

大追跡~警視庁SSBC強行犯係~

評価
9/5 9話完走!
ストーリー(展開):★★★
オチ(納得感)  :★★★
キャスト(演技) :★★★
万人受け(クセ) :★★

総括(オススメ度):★★★
17/25点 (もう少し大がかりであってほしかった)

ストーリー

思ったよりも盛り上がらなかったかな…というのが正直な感想。
序盤は面白そうかなと思ったんですけどね。

なんというか、タイトルの「大追跡」や煽りの「逃げ切れると思うなよ」が薄っぺらく感じてしまうくらい、事件の規模が小さいものばかりだった。
最終話に遥がさらわれたときに、ちょうど上記のセリフが出たけれど、「あっ、そこについてなの?」と拍子抜け。
8話と最終回にかけて、「元警察官の殺害事件を追う!」という大きなテーマがようやく来たけれど、全編とおしてそういった伏線がほしかったように感じます。

オチ

「続編ありきの終わり方」と言われているけれど、たしかにそうかもしれない。
謎が残ったまま…ということはなかったし、最後は主要メンバーがある程度団結してめでたしめでたしという感じだったけれど、良いものを見たなぁという感じはゼロだった。

「大追跡」というからには、官房長官だけがずっと引きずっている事件の解決を~ではなく、もう少しほかの捜査員たちにもかかわっている話が背骨としてほしかったな。

キャスト

俳優陣がどうと言うよりも、ずっと見続けていても好きになりづらいキャラクターが多かったかな。
SSBCの捜査員についても、メインの2人以外は特に掘り下げることはなかったのだから、もうちょっと好感を持てる人物で揃えてほしかった。

序盤は松下奈緒の威圧感が悪目立ちしているように感じたけれど、伊垣と離婚していることがわかってから、目の敵にしている理由が理解できたので納得。
一方で、名波と八重樫の『僕の叔父は官房長官で~』『わかっております~』のくだりは本当にしつこくて不快だった。
作中の人物たちもうんざり顔をしていたけれど、ワンパターンで辟易としているのはこちらも同じです…

万人受け

SSBCという、映像解析などをメインにした特殊部隊というモチーフはよく、毛嫌いする人は少ないでしょう。

ただ、ちょうど先日「映像をズーム解析してAIに復元させても、誤った情報にしかならない」というのが話題になっていたこともあり、『警察でもこんなんできないだろ』とツッコミたくなる気持ちは出てきてしまうかもしれません。

総括

最終的には、「可もなく不可もなく」という感じに収まってしまった作品。
つまらなかったかと言えばまったくそんなことはないのだけれど、序盤を見て結構期待してしまっていただけに、ちょっと残念だったなぁ。

おそらく続編はあるんでしょうね。
あるのなら、名波周りのところは少なく、出世したあとでも一緒に事件を解決しています…という素直な刑事ドラマが良いな。

ちはやふる-めぐり-

評価
9/11時点 10話完走!
ストーリー(展開):★★★
オチ(納得感)  :★★★
キャスト(演技) :★★★
万人受け(クセ) :★★

総括(オススメ度):★★
24/25点 (ちはやふるの続編としても単体としても素晴らしい作品)

ストーリー

「競技かるた」というややマイナーな種目で、王道の青春を描いた『ちはやふる』という作品。
その流れを継ぎながらも、まったく新しい作品として見事に成立している『ちはやふる-めぐり-』は、非常に素晴らしかった。

個人的には、主人公のめぐるが、「コスパ重視」「タイパ重視」からの脱却、親からの教育プレッシャー(誤解とはいえ)といった、現代の要素を孕んでいたのが、このタイミングでスピンオフを出す理由として、とてもうまかったと思う。
本当はこういう青春をしてみたいけれど、踏み出せない若者は意外と多いんじゃないかな。

かつての戦友である千早と奏が、顧問として相まみえるという展開も王道ながら最高。
素直にぶつかるだけでなく、奏は部を離れてしまうこともあり、王道と邪道をうまいこと組み合わせてくれるなぁと感心。
太一と新もちゃんと出てきてくれて、ちはやふるに触れたことがある人なら、絶対に満足できる作品でしょう。

オチ

最後に北央やアドレを含めた総当たりをやりたかったのはもう本当にわかるし、それが楽しみではあったけれど、1度目のヤマで「瑞沢も北央も敗れて、無名校が勝ち上がった」展開は、ちょっと無理やり感が…

特に瑞沢が敗れることは天地がひっくり返ってもなくない?と思ってしまったな。
その割には北央やアドレにも「3-2」で辛勝という感じだし、懸心と凪以外はそこまでなのか?
八雲に吉野さんは実力勝ちしているのに?

あと、瑞沢のOBたちが、普通に考えたら敗れて落ち込んでいるであろう梅園部員たちの前で奏を呼んで、お構いなくキャッキャッしているのは、大人としてそんな態度する?と思ってしまった。
めぐるはそれを見て「自分も同じような仲間を手に入れた」と前向きに思ってくれていたけれど、負けさせた相手、ましてや高校生の前でその振る舞いはどうなのだろうか…
現実的に捉えすぎ?
本家『ちはやふる』メンバーよりも、『めぐり』の6人の方が思い入れも強くなっているからか、ちょっとモヤっとしてしまった。

それでもめぐると凪が因縁の場所で仲直りできたところはとても良かったし、最後に大学生になった部員たちがそれぞれまた違う形でチームを組んでいるのは、なんともうれしいラストだった。
これまでの話が本当に最高だったので、オチだけ星4つに。

キャスト

当然部員たちは若手俳優になるわけだけれど、當間あみ原菜々華と、すでに期待されている2人が軸になっているだけあり、期待感のある顔ぶれ。
「やっぱり今見るとちはやふるのキャストってすごいな!」と言われているのをよく聞くけれど、今作もそうなってほしいですね。

個人的には、風希・懸心・八雲の男子3人がお気に入り。
この作品に出ている俳優さんは、別のドラマでも今後見かけたらうれしくなっちゃうだろうな。

万人受け

「嫌いな人いるのかな?」と思うような、まっすぐな青春ストーリー。

前作?本作?でもある『ちはやふる』を知らなくても、普通に楽しめてしまうのではないでしょうか。

総括

最初から最後まで、ずっと今期で一番楽しみなドラマであり続けてくれましたね。
やっぱり、青春モノって良いよなぁ。
歳をとってくると、余計に染みます。

主人公である、めぐるのキャラクター設定がとても良かった。
漏れ聞こえてきた親の言葉による呪縛、そして親友への劣等感から「青春を送る資格がない」と効率重視で生きてきた彼女が、熱中できるモノ、一緒に青春を送る仲間と出逢えて変わっていく様は、めぐるの母親よりも胸を打たれて泣いた自信があります。

特に9話で、奏から『小学生のめぐるに会いに行って、道を間違えてくれてありがとうって伝える…』という話をされたときに、完全に崩壊しました。
「間違いじゃないよ」「これから正しい道にしよう」みたいな励ましの言葉ではなく、「間違えてくれて、出逢ってくれてありがとう」と伝えられるの凄くないですか。
めぐるのことをよくわかっているからこそ、過去の間違いを承認してあげて、ちゃんと受け止めてくれているんですよね。
再生止めて、2分くらい泣きました。

本当に大好きな作品なので、ぜひ全国民に見てほしい。
前作の登場人物たちではなく、本作の部員たちにしっかりスポットライトを当ててくれた、素晴らしいドラマでした。

最後の鑑定人

評価
9/18時点 11話完走!
ストーリー(展開):★★★
オチ(納得感)  :★★★
キャスト(演技) :★★★
万人受け(クセ) :★★

総括(オススメ度):★★★
20/25点 (2番手は高倉じゃなく尾藤なの?)

ストーリー

基本的に1話ずつ事件が解決していく流れなので、非常に追いやすいのは好ポイント。
かと言って、土門がほんのちょっととはいえ少しずつ人間性が出てきているのはわかるし、話を追っていく楽しみもある。

科学を使って事件を解決していくのも明解だし、トンデモ的なところも少ないのが好感。
あえて言うならば、犯人側の視点というか「まあこういう経緯なんだろうな」が描かれすぎていてミエミエなので、もう少し「マジかよ、裏切られたわ」という展開もあるとうれしいな。

オチ

記憶喪失だった尾藤に記憶が戻り、2人でいつもの解決シーンをやったり、弁護士の相田、刑事の都丸といった1話から顔を出していた面々にも活躍の場があったり、割と良い最終話だった。
最後に土門が感謝を言えるようになり、高倉にも「学者になれる」と素養を認める発言を残すラストは良かったね。

ただ、やはり高倉の何がそこまで認められたのかを描けていないように思う…
相手の反応を目で見て判断するのはまだわかるけれど、最終話で閉じ込められているときにも「嘘をついている」と断言したのは、もはや超能力の分野じゃないか。

キャスト

松雪泰子の包容力がすごい。
イライラさせられているシーンでも、見ていて不快になる感じにならない程度でおさえてくれているので、そのおかげで助かった場面が結構ある。

藤木直人も、良い意味で人をイラつかせる話し方がうまい。
相手を小ばかにしているのが、声のトーンだけでもわかるので、やっぱりすごいんだな。

万人受け

さすがに土門の人間性終わりすぎだろと思うところはあるけれど、尾藤が受け止めてくれているので、なんとか不快にはならずに済んでいる。

高倉の心理学要素を、もうちょっと際立たせてくれる回があるとよかったな。
“変人”研究員」要素、どこ???
もう少し高倉の協力によって事件解決の糸口が見つかるような展開もあると思っていたけれど、尾藤の方がメインキャストでしたね、もはや。

ただ、日々に過度なストレスを感じている人でない限りは、楽しめると思います。

総括

総じて良い作品だったと思います。
特筆して面白い!というわけでは正直なかったけれど、各話をそれぞれ楽しめました。

くどいですが、やっぱり尾藤との関係性がメインになりすぎて、高倉の存在意義がよくわからなかった気がしますね。
原作があるようだけれど、同じようなバランスなんでしょうか。
反対に弁護士の相田なんかは最終話だけでも、だいぶ印象が良くなりました。

続編も普通に作れそうな感じのラスト。
高倉がメインとなり、土門がそのサポートをする…みたいなストーリーがあったら楽しみかもしれません。

木曜日放送ドラマ

しあわせな結婚

評価
9/13 9話完走!
ストーリー(展開):★★★
オチ(納得感)  :★★★
キャスト(演技) :★★★
万人受け(クセ) :★★

総括(オススメ度):★★★
22/25点 (クスっとくる会話劇とサスペンスの融合)

ストーリー

見ていて絶対に飽きないくらいの、怒涛の展開
ネルラの心変わりしやすい?不思議?な性格が、毎回物語に動きをつけてくれたので、退屈しなかったですね。

原田の元カノ?は、もう少しかき回してくれるかと思ったけれど、案外介入してこなかったですね。
ちゃんと話の背骨というか大黒柱の部分に、「ネルラにかかわる15年前の事件」「原田の独り身でいたい精神」があったので、ブレずに見れたのも好ポイント。

オチ

原田の再プロポーズ。
家族5人が再度揃ったときの『やっぱり家族は苦手だ』という内心の吐露。

布勢が落ちぶれていった原因と、それに対する一種の憐憫。
ラストシーンの2人の寝ている姿…

これまでの話を急スピードでしっかり拾い上げながら、納得感を持たせてくれた。
しあわせな結婚』というタイトルも、最終話でなんとなく初めてしっくり来た気がする。
言葉で表現するのは少し難しいけれど。

キャスト

ネルラは、芸術に長けていて一度入ったところから抜け出そうとしない猪突猛進感から、松たか子がこれ以上ないハマり役だったと思う。
元々好きだったけれど、さらにファンになりましたね。

阿部サダヲも「登場人物が内心を話しながら進んでいく作品」の登場人物は、やはり適役だった。
振り回される感じも良かったですね。

あと、叔父さん役の岡部たかしさん。
あまり知らなかったのだけれど、軽妙な雰囲気がとても良かったので、今後注目してしまいそう。

万人受け

ネルラが、良い意味でも悪い意味でも癖がある。
それがこの作品の良さなんだとは思いますけどね。

サスペンス要素を楽しみにするのであれば、ちょっと物足りないかも。
刑事の黒川が執着している理由と、すぐにそこから引いたのは、ちょっとモヤっとが残ったかな。

コメディとシリアスのバランスはとても良かった。
夫婦の会話のコミカルさのおかげで重すぎる話にもならないし、かといってメタいような笑いなんかはないのでしっかり本筋の殺人事件についても考察できる。

総括

素直に面白かった。

この作品が秀逸だった部分は、登場人物たちの些細な会話の部分じゃなかろうか。
1つの殺人事件、そしてネルラとその不思議な家族というミステリ?サスペンス?の部分が軸としてありながら、所々で挟まる会話のテンポがとても良く、清涼剤のようだった。
その点、主人公を阿部サダヲにしたのは、名采配だったのかもしれない。

やや独特な世界観だったが、気づけばその世界のなかに入り込めている。
テレビをつければニュースホープが実際に流れていて、家族が起こした不祥事で番組から飛ばされる原田の姿も、実際に見たことがあるんじゃないかと思えてきた。
そう考えると、1話の時点で原田幸太郎という人物を描ききって印象づけているのは、見事だったのだなぁ。

愛の、がっこう。

評価
9/25 11話完走!
ストーリー(展開):★★★
オチ(納得感)  :★★
キャスト(演技) :★★★
万人受け(クセ) :★★

総括(オススメ度):★★
23/25点 (まさしく「愛の、がっこう。」だった)

ストーリー

正直最初は「そんなに面白くないかもな」と期待していなかった。
ただ、回を重ねるごとに、本当に面白くなっていく。
「こんな2人がくっつくなんてことあるか?」と思っていたけれど、「この2人じゃないとダメなんだ」と感じるくらいお似合いになっていった。

カヲルについては生い立ちであったり、母親(とその愛人)のたかりであったり、胸糞悪いシーンも度々あるのだが、俺たちの竹千代がすべて癒してくれた。

「厳格な教師」のような立ち位置かと思った愛実も、なかなか狂った生い立ちというか、家族構成をしている。
元カレのストーカーをして海に飛び込んでいるわけだし、やっぱりぶっ飛んでいるもの同士、波長が合って当然なのかもしれないと最後になって思ったよ。

オチ

安易に「美容学校に合格おめでとう!」ではなく、不合格になり一度は別れる展開。
最後まで揺さぶり続けてくれるドラマだね。

思い出の地である三浦海岸での再開。
砂浜に書いた最後の「愛」の学校は、良い締めくくり方だったのではないでしょうか。

愛実の父と母の最後も良かった。
半ば家に閉じ込められていた母親が出かけていき、あの堅物だった父が何を料理しようかとつぶやきながら少し生きがいを感じている。
母が怒りのあまり投げ出した鉢植えには、新しい芽が…

川原なにがしが渡米前に連絡してきて、連絡先を消去するシーンも良かったですね。
一方でカヲルの母は最後までやっぱり好きになれなかったな。
彼女もダメな男に振り回されているんでしょうが…

満点にしなかった唯一の理由が、愛実と辞めた学校の生徒たちとの別れの場面
憎まれ口を叩きながらも少しは愛着を持っていた…という表現をするために、生徒からの悪口大会を描いたんだと思うけれど、それを受け止められるだけの描写が今まで足りていなかったんじゃないかな。
生徒の情報を何ページもまとめていたのがここのシーンの根拠だったのかもしれないが、「それよりもカヲルへの指導の方に集中してたように思うけど…」となってしまった。
愛実が吹っ切れるために必要だったのかもしれないが、結局予備校の講師になっていそうなので、この要素は不要だったのではないかと感じます。

キャスト

ラウールの演技は、『赤羽骨子のボディガード』を去年映画館に観に行ったとき以来だったけれど、今回すごい良かったなぁ。
あちらはちょっとコメディというか、わざとらしい不良キャラだから比較できないとはいえ、良い不器用さが出ていたね。

全体的にキャストは良かったけれど、このドラマを楽しませてくれた立役者が2人。

ひとりは、竹千代役の坂口涼太郎さん。
カヲルの弟分で、嫌みなくあの距離で接してくれるのは本当に救われていただろうし、視聴者目線でも大事な存在だったなぁ。
つばさが襲撃されたときに、自然と庇って切りつけられてしまうところ、男気を感じたよ。

もうひとりは、川原なにがし役の中島歩さん。
常に引っかきまわすなにがしは、実際にいたらウザさしかないだろうし、見ていて嫌悪感しかない場面もあったけれど、この物語のキーパーソンでもあった。
あの少し独特な話し方と低音ボイスは、「あっ、こいつ本気でヤバいのかも」というキャラにもハマっていたな。
10話で愛実の父親と対峙した場面では、初めて良いところを見せてくれましたね。

万人受け

作中でも注釈はつけられているけれど、やはりホストという職業と、それにハマる人間に対して良いイメージを持たない人は一定数いるだろうから、満点にはできず。
ただ、普通のラブストーリーとはまた違った良さがあり、それぞれのキャラクターも際立っていて没入しやすい。

最初の女生徒がカヲルにハマっていて~という出会いの部分に関しては、ちょっと強引さは感じたので、3話くらいまで見てみてほしいな。

総括

愛の、がっこう。』というタイトルには、色々な想いが込められているように感じた。
学校で嫌がらせを受け続けて良いイメージを持っていなかったカヲルが、初めて学校のなかで愛情を感じられているとか。
反対に、教壇に立ちながら生徒から無視されていた愛実が、心を尽くして指導できるようになったとか。
字が書けないことがわかってから、このタイトルの描かれ方(バラバラな書き順)も愛おしく思えたね。

上のブロックは最終回前に書いていたんですが、「、」と「。」の意味もちゃんと最後の手紙で拾っていたのも良い。
決して順風満帆に過ごせるような2人ではなさそうだけれど、離れてしまうことはないんだろうなぁ。

総じて、非常に良い作品でした。
これも中盤から一気に面白くなるタイプでしたね。

量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-

評価
9/6 10話完走!
ストーリー(展開):★★
オチ(納得感)  :★★
キャスト(演技) :★★★
万人受け(クセ) :★

総括(オススメ度):
15/25点 (プラモ好きなら結構面白いのかも)

ストーリー

正直プラモデルに興味がなかったので、「いやー全然共感できるところないなぁ」と思って見てました。
ただ、終盤はちゃんと2人の”ルカ”の関係性がわかってきたし、あるあるではあるんだけれど、高校生ならではの葛藤もちゃんと表現されていたので、案外悪くなかったかも。

オチ

ちゃんと着地しましたね。
面白かったかは別として、物語の〆方としては普通に良かった。

キャスト

乃木坂おじさんなので、賀喜遥香筒井あやめ両名を目当てに見ていました。
特に邪魔するような演技力の人もいなかったので、悪くなかったです。

万人受け

ここはやっぱり厳しいんじゃないかなぁ。
後半は、「進路が違える親友」や「怪我で部活を諦める」と、学園モノ要素が出てきて幾分かついていけるようになったけれど、その例えで出てくるプラモ(の元ネタであるロボットアニメ)がわからないので、ポカンとしてしまった。

総括

最初は正直厳しいと思って見ていたけれど、30分ドラマということもあって、終盤は普通に見られた。
ただ、かと言って「面白いドラマだから見てよ!」とはまったくならないし、勧めるとしたら目の前でプラモ作ってる乃木坂オタクがいる場合かな。
でも、おそらくソイツは前シリーズから見てるよね。

金曜日放送ドラマ

能面検事

評価
9/1 8話完走!
ストーリー(展開):★★★
オチ(納得感)  :★★
キャスト(演技) :★★
万人受け(クセ) :★★

総括(オススメ度):★★
16/25点 (疑問が残るキャストと、後半の失速)

ストーリー

原作があるだけに、やはり面白かった。
特に4~5話の「贈収賄事件」に関しては、結構引き込まれたかな。

ただ、6~8話の「ロスト・ルサンチマン」関連は、正直に言って面白くなかった…
原作の方はまだ続きがあるのだろうか?
ドラマとしては、これが最終回かぁという感想を持ってしまったので、やや尻すぼみ感が否めません。

オチ

基本的には事件解決までへの筋道がちゃんとしていて、各話(章)としては気にならない。

ただ、惣領事務官の成長が8話を通してもまったく見られなかったことが非常に残念だった。
能面検事こと不破が撃たれてピンチ…というときに尋問を代わりに務めたりとか、不破から『見込みのない人間を下につけ続けたりしない』的なことを言われたりとか、
「ずっと感情を捨てきれずに、余計なことしか言ってなかった惣領がなぜ評価された??」と感じてしまう。

ほかのドラマ、たとえば『19番目のカルテ』なんかがそうなんですが、「主人公格のすごそうな人」がいる作品は、それについている若手の成長が楽しみなんですよね。
この作品はそこを描くつもりが元々ないのか、ドラマでは伝わらなかっただけなのかわかりませんが、結構残念に思うポイントでした。

キャスト

誤解しないでほしいんですが、観月ありさは『ナースのお仕事』の影響で元々好きなんですよ。
ただこの作品では、とにかく観月ありさの拙い関西弁のせいで、「壊されたなぁ…」と思ってしまった。

キャストインタビューとかで「観月さんの関西弁全然違和感ないんですよ!」みたいなのを見たけれど、絶対そんなことないでしょ…
関西に住んだことがないので、自分の感覚がおかしいのかもしれないけれど、さすがに変でしかなかったよ。

ほかのキャストは基本的に良かったです。
上川隆也さんのブレない感じは、ファンになりそうでした。

万人受け

特に問題なく楽しめると思います。
名もないような役柄の人たちもちょっとおかしいところがあったので、関西人が気にならずに楽しめるかはちょっと気になりますね。

総括

序盤から中盤にかけては面白いと思っていたのだけれど、終盤の失速が否めなかったですね。

不破検事が真相に迫り撃たれる…というパターンが2回続いたのですが、特に命の危機が!ということもなく、どっちもしれっと復帰してて笑いました。
そういうパターンのお笑いか?

8話しかなくて描けなかったのかもしれないですが、惣領事務官の活躍する機会がずっとなかったのも残念なポイントでした。
もしかしたらドラマでなく、原作の小説の方が細かいところまで描写されていて楽しめるのかもしれません。

DOPE 麻薬取締部特捜課

評価
9/8 10話完走!
ストーリー(展開):★★
オチ(納得感)  :★★
キャスト(演技) :★★★
万人受け(クセ) :★★

総括(オススメ度):★★
13/25点 (アニメ作品にした方が良いんじゃないかな)

ストーリー

序盤の印象最悪⇒あれ、ちょっとだけ面白いかも?⇒やっぱ合わないわ
という感覚でした。

「SF作品です」という前置きはされているものの、世界観についていくのが難しい。
“超能力”を持つ特捜課という、いわばエリートメンバーなのに、詰めが甘すぎる。
得体の知れない”異能力”を持った凶悪犯と対峙しているときも、緊張感がなさすぎる。

設定自体は特別悪いと思わないから、真剣に陣内の奥さんの死や、才木の家族について描いてもらえれば、まだ違ったかもしれない。
後から知ったけれど、原作の小説あるんですねこれ。
原作派がどう感じたのかは、ちょっと気になりますね。

オチ

?????
なんか続編や劇場版につなげることありきみたいなエンディング。

ハッピーエンドでなくても良いけれど、なんかしっくりこない終わり方だったなぁ。
というより、「あれ、終わり…?」と、ぽかんとしてしまった。
才木がサイコメトリーに目覚め始めたところから、棗の死やニコラスの合流くらいまでは割と楽しめたんだけれど、オチでまた台無しになった気分です。

キャスト

表現方法や路線があってたのかな…と思うところだらけではあったものの、俳優陣には特に文句ナシ。
中村倫也、これまで特別気になっていなかったけれど、あの雰囲気かっこいいと思ってしまったな。
推しになってしまうかもしれません。(当方おじさんです)

全体的に、もっとシリアスに寄せた演出にしてくれれば、もっと活きたように思います。

万人受け

自分が合わなかったので、万人受けはしないと言えるでしょう。
逆に自分が嫌いすぎで、そこまで悪い作品じゃなかったのかもな…とは正直感じます。

総括

「この作品を表現したいのであれば、アニメの方が良かったんじゃない?」という一言に尽きる。
ジウが時空を歪めて戦うシーンなんかも、没入するのはちょっと難しかった。

最終話にあった女同士のラストバトルとかも、設定としては普通に感動しそうな場面だけれど、あの迫力の無さではすべて表現し切れていなかったように見える。

離脱しようとしたところから耐えて、中盤にちょっと面白くなったときには期待したので、序盤の悪い印象が素直に視聴するためには邪魔だったかもしれませんね。

土曜日放送ドラマ

リベンジ・スパイ

評価
9/15時点 10話完走!
ストーリー(展開):★★
オチ(納得感)  :★★★
キャスト(演技) :★★★
万人受け(クセ) :★★★

総括(オススメ度):★★★
16/25点 (壮大なタイトルと見合っていたか)

ストーリー

正直最初は「安直な設定だなぁ」とか「微妙なラブロマンスか?」と穿って見てしまっていたのだけれど、中盤から素直に面白くなってきた!

優我と花の恋愛部分は、あまりタイトルの「リベンジ」感がなくてガッカリしていたものの、付き合ってから花がリベンジに協力するとは。
もう少し秘密を隠そうとしてグダグダするかなと思っていたけれど、そこはスパッと花が突き止めていったことにしてくれたのは好印象。

オチ

真犯人を突き止めて追及するシーン、もうちょっと盛り上がらなかったですかね。
この作品が『リベンジ』であり、『スパイ』がメインなわけだから、そこを回収してほしかった。

スパイとして潜入していたからこそわかるような伏線があったり、亡き兄のリベンジをやり遂げたりしてほしかったですが、中途半端な着地に終わってしまったかなぁ。
義父になるかもしれない相手だからこそ社長には追及しなかった…ように見えてしまっても仕方がないような。

無事に復活した花が、「ゆ・う・が」と名前を呼ぶシーン、あんなに長くとってコミカルにやる必要あったかな?
8・9話でちょっと盛り上がっただけに、最後が少し微妙に感じてしまいましたね。

キャスト

中盤までの感想で、
>変に「素の大橋」を出させるような場面が多くて、ドラマとしては残念。
>メタ的な要素はいらないから、ちゃんと好青年菅原と社長令嬢藺牟田で勝負してほしいんだよな。
と書いたのだけれど、終盤はしっかりキャラクター自体で描かれていて安心した。

汐見さんが、もう少しストーリーを左右する場面があるかと思っていたので、そこがただの恋の当て馬?なのは少し残念。
最終話で少しは変わるだろうか…と思っていたけれど、最後だけ出て菅原と同じ部署に異動してきただけ。
もう少し恋愛面をかき乱してくれるかと期待していたのに、どういうポジションだったんだ…

万人受け

特別気になるところはナシ。
序盤から中盤にかけての恋愛シーンで、わざとらしさが気になる人はいるかもしれない。

総括

仰々しいタイトルの割には、まあまあ普通の恋愛ドラマだったのかなと。
「リベンジ」や「スパイ」という言葉が持つ印象は割と強烈だと思うのですが、タイトル負けはしてましたかね。
並行してやっている真之介視点のサブストーリーを見たら、もしかしたらスパイ要素が補足されているのかもしれませんが。

30分ドラマなので、見やすくて話もポンポン進んでいったのは好ポイント。
ポップな雰囲気で一貫して進んでいくので、その分シリアスな部分は物足りない部分もありました。

日曜日放送ドラマ

19番目のカルテ

評価
9/8 8話完走!
ストーリー(展開):★★
オチ(納得感)  :★★★
キャスト(演技) :★★★
万人受け(クセ) :★★★

総括(オススメ度):★★★
20/25点 (さすがの日曜劇場クオリティだが障害も多く)

ストーリー

総合診療科という存在を丁寧に描き、徳重の動きが滝野をはじめ、病院全体に少しずつ伝播していくストーリーは王道で良かった。
最終話で、最初は存在を疎ましいと思っていたであろう医師たちが、徳重の理想的な考えに則ったような雰囲気になっていて、ちょっと感動しましたね。

1つ前の日曜劇場『キャスター』が、正直粗が目立つ出来だっただけに、本当に丁寧に作られたんだろうなと感じる作品でした。

オチ

まだ完結していない作品だけに、落としどころをどこにするのかと思って見ていました。
赤池先生の話…結構評判は良さそうだけれど、個人的にはそこのパートが一番刺さらなかったかも…

徳重の考えが1人、また1人と広がっていき、最後には病院全体がそういった場所になる…というのは、少年漫画のような王道路線だっただけに、そこにフォーカスを置き続けてほしかったかも。
8話と短めなだけに、各話で1人ずつを掘り下げていくと、「滝野の成長」の印象が薄くなってしまった。

同期3人での話もあったり、描かれていないわけではなかったものの、そこに期待して見ていただけにちょっと残念でした。
清水尋也の逮捕で、省かれてしまったところもあるんですかね…

キャスト

主演の松本潤はもちろん良かったし、真の主役ポジションだと思っている小芝風花もイメージどおりのキャラクターになっていた。
本当はもう少し、こっちの2人の師弟関係(と言っても見守るのがメインだが)を描いてほしかったという気持ちは強いが…

周りの医師たちも、それぞれ特徴的で面白く、違和感のない仕上がりで好印象。
それだけに最終話前に逮捕されることは避けてほしかった…

話のメインではないところで有名人を出すのは、冷めるので個人的にそこだけやめてほしいなと。
番宣を兼ねていることが多いので、仕方ないのでしょうが。

万人受け

医療系のドラマ、見飽きている本職の方は別だと思いますが、大体の人は好きなんじゃないでしょうか。
次の展開がどうなるんだと手に汗握るような展開はないものの、1話ごとに楽しんでみることができました。

終盤の展開は個人的にあまり好みではなかったですね。
病院長争いをしていた2人が当たり前のように同じ方向を向くようになっていたり、総合診療科がどうなるかよりも赤池先生の話がメインだったり。
最後に魚虎病院全体が会話の溢れる良い?病院になるという結果は良かったですが、そこの過程にずっとフォーカスを当て続けてほしかったなぁ。

総括

前クールの『キャスター』でハードルが下がっていたのもあるでしょうが、充分に楽しめる作品でした。

ただ、この作品は物語外での逆風が結構ありましたね。
バレーで放送時間が後ろにズレこんだり、選挙特番で休止になったり。

極め付きは清水尋也の逮捕…
良い役どころだったのに、本当に残念です。
一部の放送局では放送できない回も出たみたいだし…

話としては、もう少し盛り上がりが欲しかったかなという気持ちも少しあります。
つまらないわけではないけれど、特別面白かった、見てよかったという回はなかったかな。

DOCTOR PRICE

評価
9/15時点 10話完走!
ストーリー(展開):★★
オチ(納得感)  :★★★
キャスト(演技) :★★
万人受け(クセ) :★★★

総括(オススメ度):★★★
18/25点 (予想を裏切る展開が続く続く続く)

ストーリー

原作を通っているだけに、最初はむしろ期待していなかったんですが、父の死の真相に迫り始めた4話くらいから怒涛の展開。
正直ストーリーそこまで覚えていないので、結構面白くなってきましたね。

ただ、視聴者(読者)の想像を裏切ってやろうというどんでん返しが多く、ちょっと話が動きすぎな印象も。
鳴木側も網野側も、人のこと信じられなくなるだろこれ。

本筋とは違いますが、原作だとまもりが鳴木に惚れているような描写がちょこちょこ挟まれていませんでしたっけ?
ドラマだとそれがなくて、結構うるさいだけのキャラクターになってしまっていますね…

オチ

長きに渡り描かれ続けてきた、鳴木父の手術過誤に関する真相、網野との対決は無事に描き切ってくれましたね。
天童、依岡、そして道徳も最後はこちら側について、巨悪を負かすというのは良い展開でした。
個人的にはダレてしまって、スティファ―社関連があまり頭に入ってはこなかったですが…

ただ、不自然に謎を残したり、無理に続編を作ろうとしたりがない点は、やはり好印象。
しかし、この世界もメディアや記者は悪の一面でしか描かれないですね。
別に自分がその業界にいるわけではないので別に良いのですが、なんだか主人公陣営を追い詰めるためだけにメディアやSNSが使われている展開ばかりな気がします。
これが時代か。

キャスト

最初からずっと言い続ける形になってしまっていますが、やっぱり最後まで見ても鳴木のイメージには合わなかったですね…
岩田さんのファンはごめんなさい…嫌いなわけじゃないんです…
もう少し軽いイメージでした。

黒幕のユースケ・サンタマリアは、独特の雰囲気が出ていて良かったですね。
ちょっと久しぶりに見たけれど、軽くて人当たりは悪くないのにしたたかな感じは、合っていました。

周りのキャストや、各話のゲストも特に文句なし。

万人受け

ストーリーのところにも書きましたが、ちょっとハンドルを切る回数が多すぎる印象。
「どう?予想と違う展開になったでしょ?」感がしつこかったかな。

それでも父の死や医療過誤の真相を突き止めるまで、ちゃんと各話に意味があったのは素直にすごいと思ったし、良い意味でも飽きさせないのは良かった。

総括

結構前に読んで、しばらく聞かないなと思っていたんですが、原作の1~3巻が2023年発売で、そこから完結の4・5巻まで2年くらい間が空いていたんですね。
ドラマが始まる前に急いでストーリーを終わらせたのか、休載していたのか、どちらなんでしょう。

ドラマの方は、なんというか寄り道一切ナシで、父の無念を晴らすことに一直線という感じでした。
それはそれで絶対に間違いではないだろうけれど、もう少し夜長との日常や、道徳との和解、まもりとの関係性なんかも、見られるとこの世界観にハマれた気はする。

最初はあまり入ってこないかなと思っていたけれど、序盤で登場したクライアントたちが、ちゃんと復讐のための道筋を立てるために必要だったのが見えてからは、なかなか面白かったですね。
こっちの方が、よっぽどリベンジ・スパイだったかもしれません。

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