- 序論
- 上林誠知がホームランを打った日の試合結果
- 第1号● 2025年 4月11日(金) VS阪神
- 第2号● 2025年 4月25日(金) VSヤクルト
- 第3号○ 2025年 5月7日(水) VSDeNA
- 第4号・第5号● 2025年 5月16日(金) VS巨人
- 第6号○ 2025年 5月29日(木) VSヤクルト
- 第7号● 2025年 5月30日(金) VS巨人
- 第8号○ 2025年 6月7日(土) VSロッテ
- 第9号○ 2025年 6月11日(土) VS楽天
- 第10号● 2025年 7月2日(水) VSDeNA
- 第11号● 2025年 7月8日(火) VS巨人
- 第12号● 2025年 8月6日(水) VS阪神
- 第13号● 2025年 8月15日(金) VSDeNA
- 第14号● 2025年 8月17日(日) VSDeNA
- まとめ「『上林がホームランを打つと負ける』は本当か?」
- 結論
序論
「上林がホームランを打つと負ける」
Twitter(自称X)でまことしやかにささやかれているジンクスであり、実際ここ最近は負けてしまっているような印象を受ける。
しかし筆者(津田)は、ソフトバンク時代から、というよりは仙台育英の2年夏時に甲子園で4番を張っているころからの生粋の上林ファンなので、やはり認められない部分があるのだ。
今年はついに上林誠知タオルを買えたよ!
今回は2025年のシーズンを振り返り、上林がホームランを打った試合は実際どういった結果になっているのかを細かく見ていきたいと思う。
8/18時点で放っている、全14ホームランを検証していきます。
仕様上、HR映像が全部表示できない(Tweetが表示されない)ため、序盤のHRが気になる場合はリンクから見てね。
「全部見るのは面倒だぜ」という方は、まとめと結論だけどうぞ!
上林誠知がホームランを打った日の試合結果
第1号● 2025年 4月11日(金) VS阪神
中日ドラゴンズ 3-6 阪神タイガース
@甲子園
0-0の1回表に先制2ランホームラン

阪神・村上のインローを、強靭なリストで右翼ポール際に運んだ第1号ホームラン。
上林にしか打てないような打球という感じだね。
「スタメン起用に応えた」とあるように、4/5(土)以来のスタメンである。
それまでの4戦は、ライト細川に、レフトがブライトやカリステというスタメン。
そういえば、当時は細川のスローイングが厳しいと文句を言っていたのを思い出した…
肝心の試合結果は負け。
初回に宏斗がまさかの5連打を浴び、逆転負けを喫してしまった。
このときは宏斗がここまで負け越すとは思っていなかったね…
ただ、上林は初回に先制2ランを放っているため、文句なしの殊勲打と言えるでしょう。
第2号● 2025年 4月25日(金) VSヤクルト
中日ドラゴンズ 4-6 東京ヤクルトスワローズ
@バンテリンドーム
0-0の1回裏に先制ソロホームラン

2番レフトでスタメン出場し、ヤクルト・吉村の初球を捉えた第2号ホームラン。
まだ「レフト上林で固定して」という声がある頃。
どう考えても細川と逆ですね。
試合は3回に1・3塁からのダブルスチールを決められるなど、宏斗が3回1/3で4失点KOされ逆転負け。
あれ、早くも宏斗がふがいないだけな気がしてきた…
上林は今回も初回の先制ソロということで、文句なしの殊勲打でしょう。
ちなみに9回にも2点タイムリー3ベースを放つなど、当時の数少ない希望でした…
第3号○ 2025年 5月7日(水) VSDeNA
中日ドラゴンズ 2-1 横浜DeNAベイスターズ
@バンテリンドーム
0-0の1回裏に先制2ランホームラン(決勝点)

今では定位置となった3番ライトで先発出場。
DeNA・大貫の真ん中よりのボールをしっかりはじき返した第3号ホームラン。
サムネにもなっているけれど、昇竜ユニでこのパフォーマンスはファン歓喜だね。
ピンクのリストバンドも話題になっていたころだったか。
当然今回も初回の先制2ランということで、殊勲打。
というよりは、この2点だけで勝負が決まったため、もちろん決勝打でもあります。
大野雄大さんが6回無失点で今季初勝利。
清水-マルテ-松山で回っていたこの頃を返して…
第4号・第5号● 2025年 5月16日(金) VS巨人
中日ドラゴンズ 2-4 読売ジャイアンツ
@東京ドーム
0-1の6回表に同点ソロホームラン
1-1の8回表に勝ち越しソロホームラン

3番ライトでスタメン出場し、2打席連発。
巨人・赤星の抜いた球を引き付けてライトスタンドに運んだ第4号ホームラン。
さらには、セットアッパー大勢の初球を逆らわずにセンター方向へ第5号ホームラン。
先発金丸は6回1失点で降板したので、元々勝ち投手の権利はなかったとはいえ、上林1人で勝てれば波に乗ってたんじゃないのかなぁという試合。
結果的には8回にマルテがランナーを溜めて、代わった齋藤が吉川に初球を捉えられ逆転3ラン。
リアルタイムで見ていたけれど、結構引きずる試合でしたね…
今回も同点ソロ、勝ち越しソロということで、いずれも殊勲打。
いや、チームが悪くないか?
それか金曜日に弱いだけなのかもしれません。
第6号○ 2025年 5月29日(木) VSヤクルト
中日ドラゴンズ 6-0 ヤクルトスワローズ
@神宮
5-0の3回表にソロホームラン

6番ライトで先発出場し、ヤクルト・小川の抜いた球をしっかりと待ってライトスタンド最前列へ第6号ホームラン。
ちなみにこの2日前に川越の幻のホームラン事件があり、結構荒れていました。
チームは好調で、この上林のホームランで3回までに先発野手全員安打を達成。
5-0の展開だったので、珍しく殊勲打ではないですね。
第7号● 2025年 5月30日(金) VS巨人
中日ドラゴンズ 1-4 読売ジャイアンツ
@バンテリンドーム
0-0の1回裏に先制ソロホームラン

なぜか7号だけTwitterにもYoutubeにも映像見つからず。
1番ライトで先発出場し、巨人・赤星から第7号ホームラン。
先頭打者ホームランに、2試合連続ホームランと、記録づくめの一発ですね。
試合は6回途中に大野からバトンを受けた勝野が2失点し逆転。
さらに7回には藤嶋も2失点で、この頃から中継ぎの崩壊が見てとれる。
今回は先制ソロのため、もちろん殊勲打。
やはり魔の金曜日なのか…?
ちょっと金曜の勝率も調べてみようかな。
第8号○ 2025年 6月7日(土) VSロッテ
中日ドラゴンズ 4x-3 千葉ロッテマリーンズ
@バンテリンドーム
0-0の4回裏に先制ソロホームラン

3番ライトで先発出場し、ロッテ・田中晴の速い球に力負けせずライトスタンドへ第8号ホームラン。
この球場で柵越えが期待できる打者は本当に貴重ですね…
この日も先発の宏斗が5回に3失点し逆転を許すも、9回に鈴木を打ち崩し逆転サヨナラ勝ち!
代打で石川昂弥がタイムリー打ったときは、また調子上がっていくと思ったんですが、どこ行ったんですかね…
最後は幹也がフルカウントから押し出し四球を選びました。
今回は先制ソロのため、当然殊勲打です。
頼りになりすぎる…
第9号○ 2025年 6月11日(土) VS楽天
中日ドラゴンズ 8-5 東北楽天ゴールデンイーグルス
@楽天モバイル
4-0の3回表にソロホームラン

3番ライトで先発出場。
楽天・内に対し、膝元に落ちる変化球をうまく拾った第9号ホームラン。
岡林とのWバヤシによるアベック弾は、もっともっと増えてほしいね。
3回までに7点の援護をもらった涌井が、5回3失点で3勝目。
最近2軍でも燃えていたけれど、もう一度花を咲かせてほしいが…
今回も打線が活発だったため、特に殊勲打ではない一打。
それでも本塁打が見れるだけで本当にうれしいよ。
第10号● 2025年 7月2日(水) VSDeNA
中日ドラゴンズ 3-4 横浜DeNAベイスターズ
@横浜
0-0の1回表に先制ソロホームラン

1番ライトで今季2本目の先頭打者ホームラン。
DeNA・石田裕が投じた厳しいインコースのまっすぐを、リストの力で弾き返した第10号ホームラン。
ここまで飛ばせるのはすごい。
試合はまたしても宏斗が、その裏に井上のグランドスラムで逆転を許している。
ボスラーのソロなどが飛び出るものの、お馴染みの追いつかない程度の反撃となった。
先攻の先頭打者ホームランのため、当然殊勲打。
敵地で打ってくれると勢いづくよね。
2ケタに乗せてくれると、見栄えも良い。
第11号● 2025年 7月8日(火) VS巨人
中日ドラゴンズ 4-5x 読売ジャイアンツ
@山形
2-2の8回表に勝ち越しソロホームラン

3番ライト。
巨人・中川から、インコースを捉えた第11号ホームラン。
地方球場関係ナシの当たりでした。
おそらく覚えている人が多いでしょう。
これで金丸にプロ初勝利がつく!と思っていたら、代役守護神の清水が1アウトしかとれず3失点してサヨナラ負けしたことを…
今思うと、ここから清水が今のような状況になってしまったので、疲れが出始めていたのかな。
値千金の勝ち越しホームランなので、もちろん殊勲打。
喜ぶ金丸の頭をぺしっと叩くのも良いシーンです。
第12号● 2025年 8月6日(水) VS阪神
中日ドラゴンズ 2-3 阪神タイガース
@バンテリンドーム
1-1の5回裏に勝ち越しソロホームラン

1番ライトで先発出場。
阪神・村上の緩い変化球を豪快に引っ張った第12号ホームラン。
今季の一発の中でも、もっともスラッガーらしいかも。
試合は先発柳が7回1失点と好投するも、藤嶋が8回に失点し同点に。
さらに延長10回には橋本が無死満塁のピンチをつくって降板し、代わったマルテが大山に押し出し死球。
本格的に「松山以外頼れる中継ぎがいない…」と、ドラゴンズファンが実感した試合でしょう。
こちらも勝ち越しホームランなので、もちろん殊勲打。
逃げ切る試合が少ないね…
第13号● 2025年 8月15日(金) VSDeNA
中日ドラゴンズ 3-4 横浜DeNAベイスターズ
@バンテリンドーム
1-1の3回裏に勝ち越しソロホームラン

3番ライトで先発出場。
DeNA・ジャクソンの膝元に落ちてくる難しい変化球をすくい上げた第13号ホームラン。
こちらも先発金丸を喜ばせる一発でした。
試合は一進一退の攻防が続き、8回表に勝ち越されるも、その裏にボスラーの同点ソロ。
しかし、延長10回に福が三森の強襲ヒットで降板し、代わった藤嶋が山本に勝ち越しタイムリー2ベースを浴びて敗戦。
結果論ではなく、その日「4-3 1本塁打 2打点」の山本と1死2塁から勝負したことに、腹を立てたファンは多いのではないでしょうか。
またまた勝ち越しホームランなので、またしても殊勲打。
やっぱり中継ぎで落としている試合が今年多すぎる…
第14号● 2025年 8月17日(日) VSDeNA
中日ドラゴンズ 4-5 横浜DeNAベイスターズ
@バンテリンドーム
1-2の6回裏に同点ソロホームラン

おなじみ3番ライトで先発出場。
DeNA・中川のインコースまっすぐに力負けせず第14号ホームラン。
ちょうど今季400打席目で、7年ぶりの規定打席が目前に迫ってきましたね。
試合は相手の暴投で2点を勝ち越すも、8回表にまたしても清水が2失点。
このチーム、塁を埋めるということをベンチが知らないのかもしれません。
延長12回まで試合は続き、最後はイニングを跨いだ梅野が林に犠牲フライを打たれ決勝点。
10回裏に1死満塁から連続三振でサヨナラを逃しているのが、チームの状況を表していますね。
同点に追いつくホームランのため、文句なしの殊勲打。
なぜ勝てないのだろう…
まとめ「『上林がホームランを打つと負ける』は本当か?」
検証結果(1号~14号)
14本のホームランを検証してみて
勝敗…4勝10敗(負けのうち1試合が複数本塁打)
勝率….286
殊勲打…12本(先制6※、勝ち越し4、同点2)※うち決勝1
イニング…1回(5本)、3回(2本)、4回(1本)、5回(1本)、6回(2本)、8回(2本)
曜日…火曜(1本)、水曜(3本)、木曜(1本)、金曜(6本)、土曜(2本)、日曜(1本)
中日ドラゴンズ2025年成績(8/18時点)
勝敗…47勝59敗
勝率….443
結論
上林がホームランを打った試合は、たしかに負けてしまうことが多い。
チーム勝率が.443なのに対し、上林がホームランを打つとなぜか.286まで下がってしまっている。
しかし、12/14本が殊勲打であり、上林の一発がチームを勝利に近づけているのは間違いないだろう。
曜日ごとで見ると、6/14本と金曜日が非常に多く、かつ全て負けている。(うち2本は同じ試合)
チームとして、移動日無しのときの、カードの頭が弱いだけなのかもしれない。
金曜日はホームラン以外で活躍してもらいましょう。
また、試合をひっくり返されるタイミングとして、1回が2試合(いずれも宏斗)、8回が3試合。
宏斗が本調子で、信頼できる中継ぎがもう1枚いれば、勝率も5割くらいになっていたのではないかなぁ…
ちなみに、2024年に唯一打ったホームランの試合(4/27の広島戦、対森下)は、4-6で敗れています。
打率.267(378-101) 14本 38打点 20盗塁(失敗4)
出塁率.302 長打率.437 OPS.739
立派に復活を遂げ、今季のチームMVP候補でしょう。
序盤の「福永離脱、細川調子上がらず(謎の6番期)、ボスラー順応前」という苦しい時期を耐えられたのは、間違いなく上林のおかげです。
現時点で3位とは5ゲーム差。
しかし、最下位ヤクルトとは4ゲーム差と、このままでは4年連続の「6666」も見えてきてしまった。
CSが久しぶりに見たいよ…
上林個人の成績として、さすがに20本は難しいだろうけれど、「15本 20盗塁」になったら非常に見栄えが良いし、カムバック賞とか取れないかな。
2018年の松坂以来、該当者が出ていない超レアな賞とはいえ、2017年には岩瀬がとっているし、中日勢はなぜかとれるのかもしれない。
とれなかったとしても、「ファンが選ぶMVP」みたいなものがあれば、しっかり投票しようと思います。
最後はお気に入りの、ちょっと目が死んでるタイミングで映された虚無バヤシを載せてお別れです。
試合終了後に上林がこんな顔にならないことを祈って、残り35試合も応援し続けましょう。

おわりでーす
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